決算発表

ペプシコの第1四半期決算 通期予想撤回もホルダーがほくそ笑んだ理由

現地時間の4月28日、飲料・食品大手のペプシコ(PEP)が第1四半期決算を発表しました。

他銘柄同様、今回の注目はもちろん実績、そして通期予想における新型コロナウイルスの影響。

概要は以下のとおり。

売上高は新型コロナウイルスの感染拡大で外出制限が敷かれる中、買いだめ需要が広がりスナックやオートミール、パンケーキミックス粉などの売り上げが伸び、前年同期比で7.7%の増収と好調。ということで、まさに新型肺炎特需と言えるでしょう。

一方の利益の方ですが、販売管理費が膨らんだ結果、純利益は同5.3%の減益。

但しリストラ費用等のいわゆる特殊要因を除いたNON-GAAPベースでの数字が以下となります。

御覧のとおりしっかり増益を確保。

一方注目の今期の見通しですが、やはり新型コロナウィルスの影響による強い不透明感のため2月に発表した前期比4%増の売上高、7%の増の1株利益を含む2020年の通期予想を撤回。

しかし当方思わずほくそ笑んでしまいました。

その理由はリリース資料の以下の記載。

ただし、当社は引き続き次のことを期待しています。

株主への総キャッシュリターンは約75億ドル。内訳は55億ドルの配当と20億ドルの自社株買い。

そしてCEOの以下の発言。

「強力なバランスシート、高度な現金生成ビジネス、そして十分な流動性により、当社は事業のニーズを満たし、現金を株主に還元するための十分な柔軟性があると信じています。

そう、売上・利益等は撤回したが配当については当初の見通しを撤回しなかった。

つまり今期の増配はほぼ確定した。

ということで、もちろんホールドです。

(CEOの発言を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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