たばこ銘柄のフィリップ・モリス(PM)が現地時間の6月5日、配当のお知らせをリリースしました。
内容は、
・6月22日時点の株主に対し1株当たり1.17ドルを7月10日に支払う。
(権利(配当)落ち日は6月19日)
というもの。
この銘柄の増配タイミングは10月の支払い時、ということで今回も前回と同額、と言わば当たり前の内容。
しかし、新型コロナウィルスの発生により多くの銘柄が減配している状況下、この当たり前が何よりうれしい。
今さら説明するまでもなくフィリップ・モリスはもっぱら海外販売、そして袂を分かったアルトリア(MO)が国内担当となっています。
しかし、最近の増配率を見ると意外なことに国内担当のアルトリアに対して大きく後れを取っている状況。
アルトリアの場合はビールの世界最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブへの投資からの収益がある等の特殊事情もあるとはいえ、ある意味アメリカ国内ではマルボロを始めとする製品にブランド力がある、ということなのでしょう。
ただ今後フィリップ・モリスが増配率をアップさせる可能性がないわけではありません。
もちろんその可能性を握るのが加熱式たばこのアイコス(IQOS)。
以下のとおり販売開始以降、順調にその売上を伸ばしています。(単位は百万ドル)
そして直近の第1四半期でもその伸びは衰えを見せていません。
そして何より稼ぐ力を表す営業キャッシュフローマージンは以下のとおり右肩上がりの高いレベルとなっている。
ということで、たとえ当面増配率が低くともこの銘柄を手放すことはないでしょう。
(新型コロナウィルスを重症化させる可能性のある製品を製造している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)