AT&Tが現地時間の10月13日、Central European Media Enterprises社(CME)の株式の売却を完了した、と発表しました。
今回の売却でAT&Tは11億ドルの資金をすでに受領しています。
AT&Tは2018年にタイムワーナー(現在のワーナーメディア)を買収して、CME社の株式を取得し筆頭株主になっていました。
もちろん今回の売却は、非中核資産を売却して株主価値を高めると同時に、負債を削減しバランスシートを強化する、という継続的な取り組みに沿った決定だったわけですが、当方思わずニンマリ。
先日AT&Tが数千人規模の人員削減を発表したことはすでに記事にしたとおりです。
そしてその際に、12月発表予定の配当のシミュレーションを行っていたわけですが、今回の報道を受けて再度シミュレーションを行ってみました。
<条件>
・今期の営業キャッシュフローは単純に第2四半期(累計)の金額の2倍、設備投資額は200億ドルとする。
・配当性向は60%とする。
・発行済み株式数は6月末時点の株数を使用する。
<計算結果:単位表示のないものはすべて百万ドル>
・営業キャッシュフロー=20,925×2=41,850
・株式売却収入=1,100
・設備投資額=20,000
・フリーキャッシュフロー=22,950
・予想配当額=22,950×60%=13,770
・発行済み株式数=7,125(百万株)
・予想1株配当=1.93ドル
・以上から、予想四半期1株配当=0.48ドル
今回の報道前、つまり前回の試算では予想四半期1株配当は0.46ドル、とはじいていましたから、今回の売却収入によって0.02ドルほど増加したことになります。
ちなみに現在の1株配当は0.52ドルとなっており、配当維持(減配回避)のためにはいまだ0.04ドルのマイナス。
但し、上記試算上の営業キャッシュフローは単純に第2四半期までの実績を2倍したものを使っています。
これが既に終了した第3四半期までの実績が出て、さらに通期予想もあればかなりの精度での試算が可能となる。
ということで、更なる資産売却も含め10月22日の決算発表に大注目している中年投資家なのでした。
(36年連続増配を続けるも増配率がひたすら下がり続けている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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