製薬大手ファイザーが10月16日、ビオンテックと共同で開発している新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、11月下旬に米当局に緊急使用許可(EUA)を申請する公算が大きいと表明、
アルバート・ブーラCEOは書簡で「良好なデータが得られれば、ファイザーは11月第3週に主要な安全基準が達成された後、直ちに米国で緊急使用許可を申請する」とロイターが報じました。
新柄コロナワクチン、治療薬の開発に関しては、
・10月12日、ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が治験参加者が原因不明の病気にかかったため、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を一時中断。
・10月15日、「世界保健機関(WHO)が実施した臨床試験(治験)で、バイオ医薬品メーカー、ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」が、新型コロナウイルス感染症の治療で入院期間や死亡率にほとんど影響を与えなかったことが分かった。」とフィナンシャル・タイムズが公表。
とネガティブなニュースばかりが報道されていましたが、ようやく明るい話題ということでほっと一安心と言ったところではないでしょうか。
またモデルナも現時点では年内に新型コロナワクチンの緊急使用許可を申請する可能性がある、としています。
「いやいや、トランプはこれまで繰り返し大統領選(11月3日)前にワクチンが用意できる、と言っていたではないか。」
という指摘があるかもしれませんが、それはあくまで選挙戦略、というか形成を有利にするための一手。
ただ米食品医薬品局(FDA)等に対してプレッシャーとかけていたことは確か。
これに対し対し製薬9社は、
「ワクチン開発においては政治的な圧力に屈して手抜きをすることはない。」と表明。
さらに研究者や生命倫理学者60人余りがファイザーに9月25日付の書簡を送付、
「ワクチンについて2回目の投与から少なくとも2カ月間は被験者を観察する必要があり、厳格な安全性基準を満たすためにFDAへの使用許可申請を少なくとも11月下旬まで待つべきだ。」
と指摘。
これに対しファイザーの広報担当者は書簡を受け取ったことを認め、現在回答を準備しているとコメントしていました。
その回答が今回のリリース内容、というわけです。
つまり政治的な圧力に屈することはなかった。
あくまで安全性を最優先した。
たとえワクチンの市場投入タイミングは遅れても、長い目で見れば新型コロナ感染症の収束という意味では何よりの近道ではないでしょうか。
現在当方はファイザーを保有しているわけですが、
「会社にはこだわらない。とにかく1社でいいから年内にワクチンの安全性が確認されてその使用が認められれば。」と心の底から思っているところです。
(ワクチンの有効性の結果判明間際の銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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こんばんは。
> 新柄コロナワクチン、治療薬の開発に関しては、
> ・10月12日、ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が治験参加者が原因不明の病気にかかったため、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を一時中断。
JNJとAZNは実際のアデノウィルスをベクター(mRNAなどを覆うやつ、と解釈すればいいです)にしているのに対し、
PFE/BNTX、MRNAのワクチンはウィルス様ベクターのため実際のウィルスではないんですよ。
PFE/BNTX、MRNAのワクチンはコロナウィルス のスパイクタンパクをmRNAを格納しているベクターに持たないんです。
つまり、筋細胞・心筋細胞・神経細胞・肺細胞に超親和性を持つスパイクタンパクを持つJNJ、AZNのワクチンは神経細胞や心筋細胞・肺細胞に感染を起こしやすく、COVID-19の症状に近い緩やかな感染状態を作り出すと推察できます。
なので、JNJ、AZNのワクチンは来春〜来夏くらいに、PFE/BNTX、MRNAは最短で今冬になるかなと予測できそうです。
SARS-CoV-2への感染を予防するかというと、おそらくJNJ、AZNのワクチンですが、感染後の症状緩和はPFE/BNTX、MRNAのワクチンかと予想できそうです。
# BNTXはそれを見越してまた最高値を射程範囲に入れて上がっていきそうですね。当方は保有していませんが。
ひろーさん
こんばんは。
コメント(解説)ありがとうございます。
確かに今回の発表であと1ヶ月程度はBNTXの株価上昇期待は続きそうですね。
当方はワクチン開発の成功確率の低さから考えて1社だけでいいから、有効性が確認され承認が得られれば、と考えています。