銘柄研究

バークシャー・ハザウェイ(バフェット)の2025年3月末時点の保有全銘柄を開示します

現地時間の5月15日、2025年3月末時点のバークシャー・ハザウェイ(バフェット)の上場株式保有状況がSEC(米証券取引委員会)に開示されていましたので、早速いつものとおり比較表を作成しました。

尚、米証券取引委員会(SEC)に保有銘柄を開示する義務があるのは主に米国で上場する銘柄であり(但し一部銘柄の保有状況は非開示。)、日本の総合商社株等は対象外となっています。

以下が前回開示の2024年12月末との比較になります。

注目した主な変化点ですが、前回(2024年12月末時点)同様まず何と言っても金融株の圧縮でしょう。

前回(2024年12月末時点で)持株数を減らしたバンク・オブ・アメリカ(NO.7)、クレジット・カードのキャピタル・ワン(NO.8)、そしてシティグループ(NO.12 以上黄色参照)の保有をそれぞれ7%、4%、そしてシティグループに至っては100%(つまりすべて売却)減らしています。

また同じく圧縮で言えば、前回半減させたブラジルのネット銀行大手ヌー(ニュー)・ホールディングス(NO.28 黄緑参照)の持ち株もすべて売却、さらにTモバイル(NO.34 ブルー参照)も約10%ほど圧縮しています。

一方今回新規に購入した銘柄はなかったものの、オレンジでハイライトした、7〜9月期に初登場、日本でもお馴染みのピザ宅配大手のドミノ・ピザ(NO.17)、エネルギー会社のオクシデンタル・ペトロリアム(NO.30)、文字通りプール事業を営むプール・コーポレーション(NO.31)、衛星ラジオ・プロバイダーのシリウスXM(NO.32)、そして電子認証サービスのベリサイン(NO.35)については前回に引き続きそれぞれ株数を増やしています。

そして前回新たに取得したコロナやモデロなどのビールで知られるビール・蒸留酒メーカーのコンステレーション・ブランズ(NO.14 ピンク参照)については、今回大幅に買い増し、2倍強にまで増やしています。

つまり金融株には弱気である一方、消費関連株には強気、という姿勢が見て取れます。

最後に今回の報告書では「1銘柄あるいは複数銘柄について掲載を省略した。」とするただし書きが付いており、「もしやバフェットが大型投資に動いたのでは?」との憶測を呼んでいるようです。

尚、ご存じのとおりバフェットは5月3日に自身が率いるバークシャー・ハザウェイの年次株主総会の場で最高経営責任者(CEO)の職から退く考えを示し、後任にはグレッグ・アベル副会長(62)が2026年初頭に昇格する見通しとなっています。

但し、死去するまで会長職にとどまるとのことですし、ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで「今後も仕事を続けるつもりであり、投資の手腕は健在だ。」と語ったとのことですので、引き続き本情報の開示を続けるつもりです。

以上ご参考まで。

(バフェットの保有銘柄を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    おはようございます。
    土曜日の爽やかな朝ですね。あいにく関西の天気は雨ですが、朝からおお!と思える良い記事に出会えて気分は爽快です(笑)

    バフェットさん、なるほどなるほど。着々と金融株を減少圧縮中ですね。なるほどなるほど。これは真似はせずともこの手は大きな流れを示唆してくれているなぁととてもありがたい情報です。バフェットさんの真似をしたわけではありませんが、私もトランプ大統領が当選してから速攻で金融株は買いましたが、ちょっとだけ先手先手で動くことをこころがけていますが、、なんだかあれ?これはもう我ながら遅いな!!【噂で買って事実で売る】生き馬の目を抜く株式市場では恐ろしく出遅れているなと思い、その後すぐにさくっと利確してもう1株も保有していません(笑) やはり、バフェットさんももう金融株は売っていたのですね。ふふふ。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      あいにくこちら新潟も雨の朝となりました。
      金融株を即行で利確とは、さすがゴールドしかり、先手先手のウィニングチケットさん。
      鋭敏なウィニングチケットさんとは違い愚鈍の当方にはそのような局面を読む力がゼロですので、ひたすら優良配当銘柄をバイ&ホールド、まるで年寄りの盆栽栽培のような投資ですが(笑)趣味として十分楽しめています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です