前日(現地時間の10月19日)の取引終了後に第3四半期決算を発表したIBMですが、発表翌日(20日)の株価は6.5%もの大暴落となりました。
あれれ、確かIBMは10月8日にはすでに業績予想を出しており、その数字どおりの決算だったはず。
それなのになぜ?
その理由として考えられるのが、決算発表時のインフラストラクチャーサービス部門の分離に関する以下CEOのコメント。
「分離完了後、1ケタ台半ばの持続可能な売上成長を実現することを経営陣は予想している。」
これがなぜ売りにつながったのか?
実はIBMは2019年にレッドハットを買収した時に、2020年と2021年は1ケタ台半ばの売上成長を約束していた。
しかし、これまでのところその約束は果たされていない、つまり売上は増加どころか減少を続けている。
しかも今回の第3四半期の売上は、実はなんと過去23年間で最低の四半期売上だった。
もちろん今年は新型コロナ流行という未曽有の特殊要因はある。
ただ例えばマイクロソフトはコロナに関係なく売上を伸ばしている。
次に今回の決算発表で通期予想を開示しなかった。
これが失望を生んだ。
最後にインフラストラクチャーサービス部門の分離について、新たな情報をほとんど提供しなかった。
例えば新会社の名称すら公表していない。
上記すべてに共通するもの。
それは不安。
・コミットした(売上)目標が守れない。
・(他社が開示しているのに)決算予想を作成、開示できない。
・公表した内容に関して詳細を明らかにしない。
投資家が一番嫌うのが将来に対する不安。
それが今日の株価下落の原因ではないか。
そんな風に考えています。
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「恒常的に目標を達成できない会社」の文字に、ホルダーとしてはドキリ。
でも客観的に見ると確かにそういう状況ですね。
IBMは困った子でございます。
あめさん
そう、本当に困った子。
でもそういう子ほど可愛い。
困ったものです。