通信大手のAT&T(T)が現地時間の10月21日に第3四半期決算を発表しました。
まずは決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。
売上は前年同期比で5.7%の減収となりました。
但し衛星テレビ会社ディレクTVのスピンオフの影響を除けば実質4.7%の増収。
主力の通信事業が7.0%増、またワーナーメディア事業が14.2増とともに好調でした。
また携帯の契約者数は121.8万人の純増となり、市場予想の約71万人の純増を大幅に上回り、解約率も0.72%と低位安定しています。
次に利益ですが、無形資産の償却等の特殊要因による影響を除いた、いわゆるNON-GAAPベースでは御覧のとおり前年同期比で14.5%の増益となっています。
またアナリスト予想との比較ですが、売上はマイナス、調整後1株利益はプラスと対前年同期比と同様の結果となっていますが、一部アナリストが8月にスピンオフした衛星テレビ会社ディレクTVの売上を全期間分含めて予想していた(つまり正しい予想値はもう少し低いのでは?)、との情報があります。
最後に2021年通期見通しですが、以下のとおり調整後1株利益で前回予想を下限値の方をほんの少ーしだけ上方修正しています。
(原文が前回の low- to mid-single digit growth から今回は the high end of the low- to mid-single digit growthとなっており、このあたりの翻訳の仕方が当方には少々難くわかりにくい表現となっていることお許しください。)
ご存じのとおりAT&Tと言えば来年には傘下のワーナーメディア事業のスピンオフに伴う大減配を控えているわけですが、もう少し様子見で行きたいと思います。
ということで、売上△、利益〇、予想△
でとりあえずホールドです。
(事業の集中に方針転換するも、減配が確定している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)