以前から保有銘柄を中心に売上等直近の業績の紹介をして来ましたが、2021年度決算も終了していますので、自身の備忘録の意味も含め2021年版としてアップデートすることにしました。
今回はヘルスケア関連銘柄のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)を取り上げたいと思います。
【会社概要】
ジョンソン・アンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)は医療分野において各種製品の研究・開発・製造・販売に従事する持株会社である。
【事業内容】
同社は消費者、医薬品、医療デバイスという3つの事業区分により構成される。
同社は人間の健康と幸福に関連する商品を中心に提供する。消費者事業はベビー・ケア、口腔ケア、スキン・ケア、市販薬、女性の健康と創傷ケア市場に使用される各種製品を含む。
医薬品事業は免疫学、感染症、神経科学、腫瘍学、心臓血管と代謝疾患を含む5つの治療分野を中心とする。
医療デバイス事業は整形外科、外科手術、心臓血管、糖尿病ケア及び視力ケア分野に使用される製品を含む。
会社創業は1886年。設立は1887年。2022年1月2日時点の従業員数(正社員数)は約141,700人。
(出典元:SBI証券他)
ジョンソン エンド ジョンソンと言えば今さら説明の必要はないでしょう。
バンドエイドや綿棒、ローション、アキュビューのコンタクトレンズ等、我々日本人の日常に欠かせない商品を長きに渡り提供している企業。
まず5年間の売上の推移ですが、以下のとおり成長率にばらつきはあるものの右肩上がりの状況となっています。
また直近4年間のセグメント別売上の状況は以下のとおり。
医薬品事業が全体の約半分を占めており、直近2021年においては前年度の新型コロナ感染拡大による売上伸び悩みの反動もあり、全セグメントで増収となっている状況が見て取れます。
続いては1株利益(潜在株式調整後)。
特殊要因の影響により売上の動きとはかけ離れた数字となっています。
ということで、会社の収益力を知る上でより重要な真の稼ぐ力を表す営業キャッシュフロー、そしてそのマージンの推移を確認。
御覧のとおり直近2021年では営業キャッシュフローマージンが25%とやや数字を落としたものの、安定した数字を残しています。
そして有利子負債残高と財務の安定性を示す有利負債営業キャッシュフロー倍率は、1.5倍前後を維持しており抜群の安定感を示しています。
有利子負債営業キャッシュフロー倍率とは、簡単に言えば今ある借金を毎年の稼ぐ力で何年で返済できるか?という数字(年数)であり、数字が少なければ少ないほど返済能力が高い、つまり財務的に安定しているということになります。
<計算式>
有利子負債営業キャッシュフロー倍率=有利子負債÷営業キャッシュフロー
最後にインカムゲイン投資家注目の増配率。
ジョンソン エンド ジョンソンと言えば代表的な配当貴族銘柄。
連続増配を59年続けているばかりか、毎年5%を超える増配率を維持しており、こちらも抜群の安定感を示している状況が見て取れます。
尚、参考までに過去1年間の株価の推移(青色)を市場平均(ダウ平均:赤色)と比較したチャートは以下のとおり。
以上見てきましたが、売上、営業キャッシュフローマージンの推移しかり、有利負債営業キャッシュフロー倍率の低位安定しかり、連続増配年数はもとより5%を超える増配率の維持しかり。
各データが示すとおりこの銘柄を一言で表せば、安定感、いや安心感。
2023年に消費者事業のスピンオフを計画しているこの銘柄ですが、スピンオフ取引終了後も全体の配当は、少なくとも分離前と同程度を維持することを予定している。
ということで、インカムゲイン投資家にとって外せない銘柄、それがジョンソン エンド ジョンソンと考えています。
(本データを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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