たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の7月28日に第2四半期決算を発表しました。
前回の2022年第1四半期決算では、売上はアナリスト予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回ったこの銘柄ですが果たして今決算は?
と言う事で早速確認。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で5.7%の減収。
これを製品別で見ると、以下のとおりメイン事業の紙巻きたばこが数量ベースで前年同期比10.9%減、値上げでカバーしきれず金額ベースでは2.9%の減収となっている状況が見て取れます。
尚、その他の大幅な減収は主にワイン事業からの撤退によるものです。
次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期の1.16ドルに対して0.49ドルと6割近い大幅な減益となりました。
この主な要因は米食品医薬品局(FDA)による国内販売禁止措置に揺れる電子たばこジュール(JUUL)の株式の評価減を計上したため。(但し現時点では追加審査の間、販売禁止命令を一時的に停止中。)
それが証拠にジュールの件を含むいわゆる特殊要因を除いた調整後1株利益では1.26ドルと前年同期比で2.4%の増益となっています。
そしてアナリスト予想との比較ですが以下のとおり売上は若干予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を若干上回る結果となりました。
最後に注目の今期2022年通期予想ですが、今回も調整後1株利益で4.79ドルから4.93ドルと2021年の4.61ドルの実績に対して+4%から+7%の増益と前回予想を据え置いています。
以上、売上は実績、アナリスト予想比ともに芳しくありませんでしたが、利益の方は通期予想を据え置いたことで正直ホッとしています。
アルトリアと言えば、調整後1株利益の80%を配当に回すことを公言しているわけですが、第2四半期で約1千万株の自社株買いを実施、そして今後2022年12月までに7.5億ドルの自社株買いを予定しており増配継続に向け着々と手を打っています。
以上、売上×、利益×〇、予想△
ですがホールドとします。
(たとえ新型コロナが終焉しても健康被害からは逃れられない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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