少々前の記事になって恐縮ですが、通信大手のAT&T(T)のジョン・スタンキーCEOが現地時間9月10日のゴールドマン・サックス・コミュニコピア+テクノロジー・カンファレンスで株主に最新情報を報告しました。
その概要(抜粋)は以下のとおり。
・当社は、2024年7月の決算発表時に報告した(通期)業績見通しのすべてを達成する能力に引き続き自信を持っている。
・AT&Tは2019年以降、米国の通信インフラに対する最大の資本投資家である。
・5Gとファイバーへの継続的な投資を支援するため、当社は引き続き2024年の設備投資を210億~220億ドルの範囲と見込んでいる。
・2026年半ばまでに実行ベースで20億ドル以上のコスト削減を目標に掲げ、さらなる効率化の推進にも引き続き注力している。
・2025年前半には調整後EBITDA(注)に対する純有利子負債の比率を2.5倍台にする予定である。また、より持続可能で高いフリー・キャッシュ・フローを形成するため、短期資金調達への対応を継続する予定である。
(注)EBITDAとは
EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。
国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。
その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。
(SMBC日興証券)
やはり注目は今期の業績見通し。
7月の第2四半期決算時発表した見通し(抜粋)は以下のとおり。
– ワイヤレス・サービス収入:3%台の成長。
– ブロードバンド収入:7%以上の成長。
– 調整後EBITDA:3%台の成長。
– フリーキャッシュフロー:170億ドルから180億ドル。
– 調整後1株利益:2.15ドルから2.25ドル。
今回この見通し達成に自信を示した。
特にこの銘柄の場合投資家にとって重要な指標であり、配当を支えるフリー・キャッシュフロー達成に自信を示したことで一安心。
ちなみに前期のフリーキャッシュフローは168億ドルでしたから、前期比1.2%~7.1%増を見込んでいることになります。
振り返れば2022年に47%もの大減配を実施し、配当貴族銘柄から陥落したのは記憶に新しいところ。
そして昨年は増配を見送った。
現在は有利子負債削減に注力しており、増配に期待できないのは百も承知。
ただ12月中旬予定の次回配当のお知らせで、「1セントでもいいから増配してくれないだろうか?」と期待する自分がいることは確かです。
(増配からすっかり足を洗った(?)銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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