現地時間の3月2日に家電等の量販店のベスト バイ(BBY)が第4四半期決算を発表しました。(尚ベスト バイの決算期は1月ですので今回は11月から1月までの期間となります。)
ベスト バイと言えばアメリカではお馴染みの企業であり、国内は全州に店舗がある一方、海外は中国は2011年にすべての店舗を閉鎖、またメキシコは2022年第1四半期にすべて閉鎖し現在はカナダのみとなっています。
その概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で約10%の減収となりました。(既存店売上ベースでは9.3%の減収)
売上全体の92%を占めるメインの国内売上において商品売上では、コンピューティング、ホームシアター、家電、携帯電話等が減少し、既存店売上は9.6%の減少となりました。
そして国内オンライン売上も、既存店ベースで13%の減少とさえませんでした。
また利益の方ですが、販売管理費は減少したものの主に売上の減少によって営業利益率は4.9%から4.1%に悪化。
そして1株利益は会計基準ベース、調整後1株利益(NON-GAAPベース)ともに減益に終わっています。
但しアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、1株利益ともに予想を上回り、特に1株利益は大きく上回る結果となっています。
最後に注目の今期通期予想ですが、以下のとおり前期比で既存店売上ベースで3.0%減から6.0%減、そして調整後1株利益は5.70ドルから6.50ドルとしていますが、残念ながら市場予想を下回りました。
以上、第4四半期はアナリスト予想を上回ったものの今期予想は厳しい数字を公表したこの銘柄ですが、CFOが決算発表でもコメントしているとおり今期家電量販店が引き続き厳し経済状況下にあることは明らか。
米国での金利引下げタイミングが後ろ送りになる可能性が高まる中、言わば引き続き耐える年になることは想定済み。
ただ景気は循環する。つまりいつか必ず景気は好転する時が来る。
その意味でベストバイの有利子負債残高は11.8億ドルと売上規模(463億ドル)、そして営業キャッシュフロー(18.2億ドル)比で非常に少ない。
つまり財務的に耐える力は十分ある。
ということで、売上×〇 利益×〇 通期予想×でもホールドとします。
(景気後退の影響をもろに受ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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