現地時間の11月26日に家電等の量販店のベスト バイ(BBY)が2025年第3四半期決算を発表しました。(尚ベスト バイの決算期は1月ですので今回は8月から10月までの期間となります。)
ベスト バイと言えばアメリカではお馴染みの企業であり、国内は全州に店舗がある一方、海外は中国は2011年にすべての店舗を閉鎖、またメキシコは2022年第1四半期にすべて閉鎖し現在はカナダのみとなっています。
その概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比3.2%の減収となりました。
既存店売上ベースでは2.9%の減収、また売上全体の92%を占めるメインの国内売上は2.8%の減収。
商品売上では、コンピューターとタブレットは伸びたものの、家電製品、ゲーム、ホームシアターの売上低迷の状況は第2四半期と変わらず。
そして国内オンライン売上も、既存店ベースで1.0%減となっています。
一方利益は、主に会員サービスを含むサービス部門の業績改善により、国内売上総利益率が前年同期の22.9%から23.6%へと増加したこと等により、1株利益は会計基準ベースで前年同期の1.21ドルに対し1.26ドルと4%増となったものの、特殊要因を除いた調整後1株利益(NON-GAAPベース)は前年同期の1.29ドルに対し1.26ドルと2%減に終わっています。
尚アナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を下回る結果となっています。
最後に注目の今期通期予想ですが、以下のとおり売上は前回予想の413億ドル~419億ドルに対し411億ドル~415億ドル、既存店売上は前期比3.0%減~1.5%減に対し3.5%減~2.5%減、調整後1株利益は前回予想の6.10ドル~6.35ドルに対し6.10ドル~6.25ドルとそれぞれ引き下げており市場予想を下回りました。
尚、2024年1月期が53週の決算だったのに対し、2025年は52週の決算となり決算期間が1週間少ない影響(売上高は約7億3,500万ドル、調整後1株利益は約0.30ドル)があることはおさえておく必要があります。
以上、第2四半期から一転、非常に厳しい決算となったこの銘柄ですが、保有を継続します。
その理由ですが、
・第3四半期は1億3700万ドルの自社株買いを実施、また通期で5億ドルの自社株買いの予定は変更していないこと。
・いまだ期の途中とは言え、営業キャッシュフロー(累計)は前年同期比で増加していること。
・非必需品、いわゆるぜいたく品に対する人々の財布のひもが固くなっている状況にあること、つまり厳しい環境にあるのはこの銘柄に限った話ではないこと。
ということで、売上✕ 利益✕ 通期予想✕でも保有継続です。
(インフレの影響をもろに受ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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