配当

アムジェンより配当受領 今後の増配の足かせとなるものとは?

3月10日にバイオ医薬品大手のアムジェン(AMGN)からの配当金を受領しました。

この銘柄の増配タイミングは今回の3月支払い時、ということですでにリリースされたとおりこれまでの1株当たり1.94ドルから9.8%増配の2.13ドルの配当となっています。

この銘柄の魅力は何と言っても増配率。

直近4年の増配率(宣言日ベース)は以下のとおり10%前後に張り付いています。

・2019年 10.3%

・2020年 10.0%

・2021年 10.2%

・2022年  9.8%

直近の業績ですが、第4四半期決算は残念ながら前年同期比で減収減益、そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上は予想を上回ったものの、調整後1株利益は若干下回る結果に終わっています。

また今期2023年の通期予想は以下のとおり以下のとおり売上は26.0億ドル~27.2億ドル(前期比-1.2%から3.3%)のレンジ、また調整後1株利益は17.40ドル~18.60ドル(前期比-1.6%から5.1%)のレンジとしています。

前述のとおりこの銘柄は過去10%前後の高い増配率を維持して来たわけですが、今後についてはこれまでどおりにはいかないのでは、とやや悲観的に考えています。

その理由が同業のホライズン・セラピューティクス(HZNP)への約278億ドル(約3兆8000億円)での巨額買収。

この買収資金に関して米国の社債市場で240億ドルを調達、つまり借り入れる予定となっている。

これにより買収後は単純計算で売上の2倍以上、約630億ドルもの巨額の有利子負債残高を抱えることになる。(2022年12月末時点の有利子負債をベースに計算)

となれば買収後は借入金の返済が最優先事項となる、いや、ならざるを得ない。

つまりこれまでのように積極的に自社株買いを行うことが困難になる。

ということで、買収完了後のこの銘柄の業績はこれまで以上の注意を払って確認が必要、と考えているところです。

(今期巨額買収完了予定の銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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