一般消費財メーカー大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の4月14日、配当のお知らせをリリースしました。
プロクター&ギャンブルと言えば一昔前は優良銘柄の代名詞でしたが、業績の停滞と共に以下のとおり増配率も右肩下がりとなっていましたが、2016年以降はじわりじわりと反転の兆しを見せています。(増配率は支払い日ベースでの年間総額で計算)
また営業キャッシュフローマージンは以下のとおりとなっており、安定感という意味では決してその力は衰えてはいません。
ということで前置きが長くなってしまいましたが、次回5月15日支払いの配当はこれまでの1株当たり0.7459ドルから0.7907ドルへと約6%の増配となりました。
P&Gと言えば連続増配、ということで今回の増配でなんと64年連続増配達成となります。
さらにこの銘柄は1890年の会社設立以来、何と130年連続で配当を支払い続けている。という事実も見逃してはいけません。
しかし今回の増配はある意味それらの数字以上に大きな意味を持つと言えます。
もちろんその理由は株価暴落の引き金となった新型肺炎の世界的大流行。
今回の暴落に関しては直近の暴落、つまりリーマンショック時の暴落とよく比較されているわけですが、ある意味リーマン以上に深刻な状況と言えます。
その理由はリーマンショックが金融恐慌であったのに対して、今回の場合は命と隣り合わせ、ある意味戦争に匹敵する環境下の暴落だから。
リーマンの時は製品を作ろうと思えばいくらでも作れた。(ただ需要がなかった。)
しかし今回は、ウィルス罹患の危険性から生産すら危うい状況となっている。
いくらディフェンシブ銘柄でも今回ばかりは、という思いがあったのは事実。
そんな中でもP&Gは増配を決定した、しかもその増配率をアップさせた。
この意味はとてつもなく大きい。
ということで、優良配当銘柄へ投資している我々投資家に大きな自信と確信を与えてくれた、と言えるのではないでしょうか。
(優良増配銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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