通信大手のAT&T(T)が現地時間の12月16日、配当のお知らせをリリースしました。
今回のリリース内容ですが。
1月10日の営業終了時点の株主に対し(前回の配当同様)1株当たり0.52ドルを2月1日に支払う。
というもの。
この銘柄の通常の増配タイミングは今回12月。
つまり増配をすることはなかった。
というか、すでに発表しているとおり、2022年半ばまでに完了予定のワーナーメディア事業のスピンオフにより、分離後は200億ドルを超える予想フリーキャッシュフローの40%から43%の配当性向、すなわち80億ドルから90億ドルの年間配当を予想している。
そしてこれは現在の年間配当額約150億ドルの53%から60%に相当する。
つまり早ければ来年8月の配当支払は40%から47%の大減配が待っている。
(※これはスピンオフ後メディア大手、ディスカバリーとの統合されて誕生する新会社が配当を行わない、という前提に基づいています。)
言うまでもなくインカムゲイン投資家にとって大減配は致命傷。
しかも株価はダダ下がり状態。
但し直近(第3四半期)の業績は決して悪くない。
しかも11月17日実施した投資家説明会において、
第4四半期のEBITDAは第3四半期を上回る予定、と発言している。
さらにメディア事業を分離することで有利子負債の削減を行い、以前より身軽な身体になるばかりか通信事業に集中した会社へと生まれることになる。
ということで当方が現時点で考えているのが、
・スピンオフ後メディア事業新会社の株式を即行で売却
・売却資金で新AT&Tもしくはライバルベライゾンへ投資
・新AT&Tの最初の決算を確認した後、ホールドを続けるか売却(一部売却を含む)するかを決める。
というもの。
スピンオフ完了までにはまだ時間がありますので、まずは2022年1月26日発表予定の第4四半期決算を待ちたいと思います。
(事業の集中に方針転換するも、大減配が確定している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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