エネルギー銘柄のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の1月27日に配当のお知らせをリリースしました。
その内容は以下のとおり。
・エクソンモービルの取締役会は本日、2021年2月10日の営業終了時に普通株式の登録株主に2021年3月10日に支払われる普通株式1株当たり0.87ドルの現金配当を宣言しました。
・この第1四半期の配当は、2020年の第4四半期に支払われた配当と同じレベルです。
そう、前回12月支払い時の配当と同額の1株利当たり0.87ドルを維持した。
これに対して、「いやいや、これはある意味当たり前でしょ。だってこの銘柄の通常の増配発表タイミングは4月のはずだから。」
という指摘があろうかと思います。
しかし、新型コロナウィルス感染拡大によって経済、そして原油価格状況は一変した。
思い返せば昨年の4月20日、原油価格(WTI)は過去最大の下落幅を記録し、瞬間的とは言えな、なんとバレル-30ドルとマイナス価格(現地時間15時時点)に突入という通常では考えられない恐ろしいことが起こった。
その後最近になってようやくバレル50ドル台にまで戻したものの、長きに渡る価格低迷でエネルギー銘柄は青息吐息状態。
その中でも財務的にシェブロンやロイヤルダッチシェルより劣ると言われるエクソン・モービルは非常に厳しい状況にある。
そんな銘柄ゆえホルダーとしては今回の配当のお知らせには非常に注目していた、というか正直減配を覚悟していた。
ただ今回減配はしなかった。
しかし、これで減配の可能性がなくなったわけではもちろんない。
もしかしたら会社として今回はなんとか配当維持を決議したが、それは減配するなら次回4月、つまり通常の配当変更のタイミングで、と考えたのかもしれない。
こちらは2020年第1四半期以降のエクソン・モービルの当期利益と原油価格(WTIベース)の各期間の平均価格を並べたものです。
御覧のとおり原油価格が大きく落ち込んだ第2四半期には日本円換算で1000億円を超えるレベルにまで落ち込んだ赤字幅がその後の原油価格上昇と人員・経費削減もあり第3四半期決算ではやや持ち直していた。
ただ現地時間2月2日発表予定の第4四半期決算も原油価格からして赤字決算となることは間違いない。
ここまでは想定内。
あとは現在バレル50ドルを超えている原油価格がこの先どうなるのか?
それはまさしく今後の新型コロナ感染の収束にかかっている。
いずれにしてもまずは第4四半期の内容に注目しているところです。
(減配の可能性がある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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こんばんは。
チャートをみる限り非常にやるせない気持ちになる銘柄ですよね。
潰れる事は無いとは思いますが、RDS.BやBPのようにクリーンエネルギーに投資するでもなくひたすら設備投資を削って株主還元をしている状態。
しかも利業利益もうまいこと出ていないので資産の切り売りが発生していて厳しいですね…。
CVXは低炭素化の投資を行う計画は昨年末の時点であるようなので、やはりここ数年ではXOMよりもCVXの方が勢いがありますね。
https://www.cnbc.com/2020/12/09/chevron-ceo-says-company-is-investing-in-a-lower-carbon-energy-system.html
ひろーさん
おはようございます。
全くその通りで欧州勢が着々とクリーンエネルギーに舵を切り、シェブロンは米メジャーでもっとも再エネ投資に熱心と言われている中で、エクソンはひたすら化石燃料にしがみついている。
もはや原油価格頼みの状況。
はたしてこれが凶と出るか吉と出るか、
インカムゲイン投資家としてその行く末を注視しているところです。
こんばんは。
為になる記事ありがとうございます。
自分の場合、損切りできずにいるシェルの株価が気になります。
バイデン政権になってから株価が上がり続けていましたが、ここ最近は原油価格と同じで停滞していますね。
なおびとさんのデータを拝見する限り、赤字だとは思いますが、どれだけ赤字幅が小さくなっているかで評価されそうな感じがします。
あおばさん
おはようございます。
シェルの場合は確かにクリーンエネルギーに対する期待が大きいですが、いまだメインは石油と天然ガス。
ただ第3四半期でも赤字にはなっていないどころか、第2四半期比で大幅な増益となっていた。
更にキャッシュフローも急回復していた。
ということで、第4四半期は第3四半期に対して増益となるかもポイントとなりそうですね。
ロイヤル・ダッチシェルの第3四半期決算 異例の増配発表に見るこの銘柄の自信度
返信ありがとうございます。
それにしても、最近は原油価格が上がっているのに、株価が逆に下がる傾向にあります。
何かの悪い前触れでなければいいのですが…
【かつてのポートフォリオ】
・オリックス
・日産自動車
・三菱自動車
・アッヴィ
・アルトリア
・AT&T
・エクソンモービル
・ロイヤルダッチシェル
他
【今のポートフォリオ】
・全世界株、FANG+、ナスダック100インデックス
・配当貴族インデックス
・半導体指数インデックス
・アッヴィ
・アルトリア
・AT&T
・Amazon
・日本電産、村田製作所、、、他
だいぶポートフォリオ入れ替えまして、
かつてロイヤルダッチシェルやエクソンモービルに
入れていたポジションはAmazonや
日本電産、村田製作所などへ
振替ました。
高配当個別少なくし、各種インデックスや
配当貴族インデックスを覚えて
これにお小遣いのかなりを積立しています。
検証も兼ねて毎月、かなりのファンドに
自動積立を継続していますが、
FANG+インデックスがぶっちぎりで成績がよく
次にナスダック100
その他の諸々は
全世界、配当貴族などなどは横一線という感じです。
エクソンモービルはシェブロンと合併話しが出たり、
ロイヤルダッチシェルはクリエネに多大な投資を
しているが、石油で稼いだ利益が原資なので
なんとも、、、、思想的なところはさておき
現実として
石油が稼げなくなったら原資が
出せなくなるので石油で稼いだ原資あるうちに
クリエネが軌道にのるのが
間に合うのか時間との勝負ですね、、
ウィニングチケットさん
おはようございます。
インデックスや日本の優良銘柄等、本当に見事な銘柄入れ替えですね。
オイル銘柄は長期のトータルリターンで考えれば売却が正解。
但し、短期的には新型コロナの収束とともに復活する可能性は残されている。
もちろん今後のクリーンエネルギー化の流れはもはや止めることはできない。
ということで、どこで(いったん)見切りをつけるのかがポイントになりそうです。