配当

エクソン・モービルが配当のお知らせをリリース 増配ナシでも保有を継続する理由

エネルギー銘柄のエクソン・モービルが現地時間の4月28日に配当のお知らせをリリースしました。

この銘柄の場合、今回が増配のタイミングとなっています。

しかし昨年の新型コロナの発生以降、原油価格の暴落等この銘柄を取り巻く環境は一変した。

そんな中でもこの銘柄は株主還元を優先し、減配することなく配当を維持してくれた。

前置きが長くなりましたが、今回のリリース内容は以下のとおり。

・エクソン・モービルの取締役会は本日、2021年5月13日の営業終了時点の株主に対して2021年6月10日に支払われる普通株式1株当たり0.87ドルの配当を宣言しました。

・この第2四半期の配当は、2021年の第1四半期に支払われた配当と同額となります。

・同社は配当を通して100年以上に渡って株主とその成功を分かち合ってきました。

そう、前回支払い時の1株当たり0.87ドルを今回も維持した。

配当に関しては以前上級バイスプレジデントであるアンドリュー・スウィガー氏が投資家説明会において、以下の発言をしていた。

・ブレント原油の価格が1バレルあたり40ドル以上であれば、配当を維持できる。

・石油が1バレルあたり50ドル以上に留まる場合には、エクソンは多額の債務の返済を開始する。この場合追加でもたらされる現金は、設備投資増額のためには使用されない。

現在(4月29日)のブレント原油の価格は1バレル当たり66ドル台と40ドルを大きく超えている。

ということでコメントどおり配当を維持した。

そして今後は新型コロナによる業績の悪化で600億ドルを大きく超えるレベルにまで増加した有利子負債の削減を進めることができる。

そんな中新型コロナワクチンの接種が順調に進む米国では、いよいよ経済活動正常化に向け人々が動き出している。

ちなみに米国のレギュラーガソリンの価格は、昨年4月末に1ガロン当たり1.77ドルの安値をつけましたが、現在は3ドル近くにまで戻って来ています。

さらに今年の米国のGDP成長率は6%台の高成長が予想されている。

当然のことながら原油の需要はGDPに連動する。

ということで、間もなく(現地時間4月30日)発表される第1四半期決算で、特に先行きに関してどのようなコメントが出されるのか?

現在6%を超えるこの高配当銘柄に大注目しているところです。

(今後の原油価格を過度に楽観視してのエネルギー銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. あおば より:

    おはようございます。
    昨日は同じ石油会社のシェルが決算を発表しました。
    教えていただいていた1株当たりの利益は上回ったのですが、売り上げが予想に至らない結果でした。増配してくれた事は良かったのですが…
    結果、少し株式は売られる形となりました。
    最近になってまた原油価格が上昇していますので、次の決算はもう少し良くなりそうですが、エクソンモービルと株価の動きが対照的なのは、やはり配当額の差なんですかね…

    • naobito より:

      あおばさん
      こんばんは。
      シェルですが、確かに配当利回りの差が影響しているのかもしれませんね。
      シェルの3%台に対して例えばエクソンは6%を超えていますから。
      ただ今後の経済活動再開によって原油価格が以前のように下落する可能性は低いことは
      確かでしょうからエネルギー銘柄を取り巻く環境は悪くないと考えています。

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