配当

エクソン・モービルより配当受領 この銘柄の当面の注目は326億ドル

6月12日にエネルギー銘柄のエクソン・モービル(XOM)からの配当を受領しました。

ここ最近のこの銘柄の増配タイミングは12月支払い時ですので、今回の配当額も前回同様1株当たり0.91ドルとなっています。

直近の業績ですが4月28日に発表した2023年第1四半期決算は2022年第4四半期との比較では、主に原油及びガス価格がそれぞれ10%および23%下落したこと等により原油・天然ガスの探査・生産を行うUpstream(アップストリーム)事業が大幅な減益となったことで、調整後当期利益は第4四半期の140.35億ドルから116.18億ドルに終わっています。

但しアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。

さらに注目の自社株買いですが、第1四半期で43億ドルの自社株買いを実施、年度内に175億ドルを上限に買い戻す予定となっておりこちらも順調。

この銘柄の当面の注目点と言えば買収。

4月初めにウォール・ストリート・ジャーナルがパイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD)と買収の可能性について「非公式な協議」を行ったと報じたわけですが、その後目立った動きはありません。

ただ3月末時点で326億ドルものキャッシュを抱えている企業がそれをそのまま寝かせておくはずがない。

仮にパイオニア・ナチュラル・リソーシズの買収がご破算になったとしても、他社買収の可能性はある。

なぜなら日本ならいざ知らず、米国では潤沢なキャッシュを有効活用しない経営者は無能の烙印を押されるから。

ただ当方、個人的には買収はあまりして欲しくない。

買収ではなく株主還元を強化して欲しい。

そうでなくてもこの銘柄には昨年の増配で肩透かしを食らっている。

原油、天然ガス価格上昇で決算は絶好調。

「あわよくば二ケタ増配か♪」

という期待は見事に裏切られ、3.4%の超-渋ちん増配。

その二の舞だけはご勘弁いただきたい。

ちなみにこの銘柄の昨年の配当支払額は約150億ドル。

仮に326億ドルのうち100億ドルを特別配当していただければ増配率は67%!となる計算。

ということで、「株主還元100億ドル、株主還元100億ドル」と日々呪文のように口ずさむインカムゲイン投資家なのでした。

(原油相場を無視した投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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