バイオ医薬品銘柄のアムジェン(AMGN)が現地時間の11月3日に第3四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で0.8%の減収。
これを主力の製品別で見ると関節リウマチ治療薬のエンブレルが14%減少したものの 骨粗鬆症・関節リウマチ治療薬のプロリアが7%増、乾癬性関節炎治療薬のオテズラが3%増となっています。
一方利益の方ですが、会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)、特殊要因を除いた調整後1株利益ともに大きく増加。
その理由ですが、売上総利益率はほぼ変わらなかったものの、前期2021年にKKC社に支払うライセンス関連の契約一時金400百万ドルを計上したこと等によるものです。
そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。
最後に2022年の通期予想ですが以下のとおり前回予想を売上は下限値を5億ドルほど引き上げたものの上限値は1億ドル引下げ、そして調整後1株利益は下限値を0.25ドルほど引き上げたものの上限値は0.15ドル引下げ、それぞれレンジ幅を狭めています。
また、インカムゲイン投資家注目の自己株買いの金額は60億ドルから70億ドルと前回予想から変更はありません。
尚、真の稼ぐ力を表す営業キャッシュフローは主に運転資本が増加したこと等により前年の24億ドルから30億ドル、そしてフリーキャッシュフローは前年の22億ドルから28億ドルにそれぞれ増加しています。
以上、全体としてはまずまずの決算内容となりました。
ということで、売上×〇、利益〇、通期予想△ =ホールド
とします。
この銘柄の今後の注目は配当。
果たして10%増配を継続できるのか? 何はともあれ来月の増配タイミングでの配当のお知らせに非常に注目しているところです。
(営業キャッシュフローマージンが低下傾向にある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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