バイオ医薬品銘柄のアムジェン(AMGN)が現地時間の11月4日に2025年第3四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で12%の増収。
うち製品売上高は、販売価格は4%下落したものの販売数量の14%増加が牽引役となり12%増加。また製品別に見ると第2四半期の15に対し16の製品が2桁以上の増収を達成しています。
次に利益は、会計基準ベースの1株利益は主に売上高の増加により、前年同期の5.22ドルに対し5.93ドルと14%増加。
そして特殊要因を除いた調整後1株利益は営業費用は増加したものの、主に売上の増加により前年同期の5.58ドルに対し5.64ドルと1%増加しています。
またアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
最後に注目の今期2025年の通期見通しですが、以下のとおり前回見通しの売上:350億ドル~360億ドル、調整後1株利益:20.20ドル~21.30ドルに対し、売上:358億ドル~366億ドル、調整後1株利益:20.60ドル~21.40ドルと売上、利益ともに上方修正しています。
尚、この見通しには、実施済みの関税の影響のみが含まれている点は注意が必要です。
以上、実績、通期見通しともに上振れとなったこの銘柄ですが、現在の注目点と言えばやはり開発中の肥満治療薬。
その状況に関し、治療薬マリタイド(AMG 133)について慢性的な体重管理を目的とした第3相試験において、肥満または過体重の成人の登録を完了。
そして閉塞性睡眠時無呼吸症の成人を対象に第3相試験を開始。
また慢性的な体重管理を目的とした第2相臨床試験のパート2は、2型糖尿病の有無にかかわらず、肥満または過体重の成人を対象に実施中となっており、データ結果は2025年第4四半期を予定、さらに2型糖尿病治療薬としてのマリタイドを検討する第2相臨床試験は、肥満の有無にかかわらず、成人を対象に実施中であり、データ結果は2025年第4四半期を予定している、とのことで引き続き長い目で期待したいと思います。
ということで実績〇、対市場予想〇、通期見通し〇=保有継続
です。
(肥満治療薬に過度な期待が集まっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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