バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の4月28日に第1四半期決算を発表しました。
前回の2021年第4四半期決算では売上はアナリスト予想を上回ったものの、調整後1株利益は大きく下回ったこの銘柄、果たして今回は?
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で3%の増収。
続いて製品別の売上は以下のとおり。
前年同期比でHCV(C型肝炎治療薬)は大きく減少したものの、主力のHIV製品(エイズ治療薬)、コロナ治療薬のVeklury(レムデシビル)は増収を確保している状況が見て取れます。
そして利益の方ですが、会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)はわずか0.02ドルと前年同期の1.37ドルに対して大幅な減益となりました。
その理由ですが、ギリアドが2020年にイムノメディックス社から取得した資産に関連するR&D(研究開発費)の仕掛分に対する減損損失計上のため。
一方特殊要因を除いた調整後1株利益では売上増加もあり前年同期の2.04ドルに対して2.12ドルと4%の増益を確保しています。
また以下のとおりアナリスト予想に対しては売上、調整後1株利益ともに上回る結果となっています。
最後に2022年の通期予想は以下のとおり前回の予想を変更していません。
以上、減損損失という特殊要因はあったものの、新製品開発が失敗に終わることはこの業界ではよくあること。
会社が期待を寄せるCell Therapy(細胞治療薬)とTrodelvy(乳がん治療薬)の売上が大きく伸びている点も考慮し、この銘柄の保有を継続します。
(新型コロナ治療薬には頼れなくなった銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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