生活用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の4月21日に2023年第3四半期決算を発表しました。(P&Gは6月決算です。)
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で4%の増収となりました。(為替の影響を除くと8%の増収。)
セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。
御覧のとおりすべてのセグメントで増収となっていますが、数量の減少(-3%)と為替(ドル高)の影響(-4%)を値上げ(価格+10%)で補ったことがよくわかります。
また利益の方ですが、会計基準ベースでの1株利益、特殊要因を除いた調整後1株利益ともに前年同期の1.35ドルに対し1.37ドルと3%の増益となっています。
そして、アナリスト予想との比較では以下のとおり売上、利益ともに予想を上回りました。
最後に注目2023年の通期見通しですが、売上は前回予想の1%減から0%から1%増へと上方修正、そして1株利益は0%から4%の増益(レンジの下の方)とし、前回予想を据え置いています。
以上、厳しい経済環境下にあって前回第2四半期の減収減益から特に売上が大きく伸びたことは朗報でしょう。
もちろんその理由は値上げにあるわけですが、見方を変えれば値上げによって数量が減少した、とも言えます。
但し、当方としては会社の以下のコメントを信じたいと思います。
「消費者は依然として安価なプライベートブランドに買い換えるのではなくP&Gのブランドを選んでいます。私たちは、数量が減っている市場においても市場シェアを伸ばしています。」
ということで、売上〇、利益〇、予想△ = ホールド
です。
(コスト上昇と為替の影響が引き続き問題となっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村