生活用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の10月18日に2024年第1四半期決算を発表しました。(P&Gは6月決算です。)
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で6%の増収となりました。(為替の影響を除くと7%の増収。)
セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。
御覧のとおりすべてのセグメントで増収となっていますが、前第4四半期同様数量の減少(-1%)と為替(ドル高)の影響(-1%)を主に値上げ(価格+7%)で補った状況が見て取れます。
また利益の方ですが、売上の増加、価格上昇、原材料費の改善、及び生産性向上による売上総利益率の増加等により、会計基準ベースでの1株利益、特殊要因を除いた調整後1株利益ともに前年同期の1.57ドルに対し1.83ドルと17%の増益となっています。
そして、アナリスト予想との比較では以下のとおり売上、利益ともに予想を上回りました。
最後に注目2024年の通期見通しですが、売上は前回予想に対し為替(ドル高)の影響により下限値を1%引き下げ前期比2%~4%増としたものの、1株利益は前回予想を維持し6%~9%増(6.25ドル~6.43ドル)としています。
尚、シュルテンCFOはインタビューで、「消費者は引き続き我々のブランドを選好しており、米国での数量シェアも伸びている。」とコメントしています。
以上、インフレと景気の先行き不透明感が続く中でも増収増益を達成、さらに期間中15億ドルの自社株買いの実施を含めホルダーを安心させてくれました。
ということで、売上〇、利益〇、予想△、自社株買い継続 = ホールド
です。
(為替の影響を受け続ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村