研究開発型バイオ医薬品企業のアッヴィ(ABBV)が現地時間の2月2日に第4四半期決算を発表しました。
前回の第3四半期決算では売上、利益ともにアナリスト予想を小幅に上回ったこの銘柄、果たして今回はどうか?
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、全体では前年同期比で7.4%の増収。
続いて主力製品であるヒュミラの売上を確認。
御覧のとおりヨーロッパでの特許切れによる後発競合他社との競争激化で前年同期比で海外では9.1%の減収となりましたが、米国内では増収を確保し全体では3.5%の増収となっています。
一方ヒュミラに続く売上の抗がん剤のイムブルビカは国内での減収が響き全体で2.7%の減収に終わっています。
そして米国での特許切れによって2023年に後発薬の販売が決まっているヒュミラの売上減少を補う製品として会社が期待を寄せているスキリージとリンヴォックの状況は以下のとおり。
スキリージとは
乾癬(かんせん-免疫の異常によって皮膚や関節に特徴的な発疹などが起こる病気)の症状を改善する薬
リンヴォックとは
中等度から重度の関節リウマチ患者へのリウマチ薬
第4四半期ではスキリージが前年同期比で70.5%増、またリンヴォックが84.4%増となり、極めて順調な伸びを示しています。
利益の方ですが、特殊要因を除いた調整後1株利益(NON-GAAPベース)は3.31ドルと前年同期比で13.4%の増益。
一方アナリスト予想との比較では、売上は若干予想に届かなかったものの、利益の方は予想を上回っています。
最後に2022年通期予想(調整後1株利益)は以下のとおり。
2021年実績に対して10%から12%の増加を見込んでおり、こちらもアナリスト予想の13.99ドルを上回りました。
以上、売上〇△ 利益〇 通期予想〇
ということでもちろんホールドです。
(業績好調もいわゆる「2023年の壁」問題を抱える銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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