現地時間の10月22日、デリバティブ市場を運営するCMEグループ(CME)が2025年第3四半期決算を発表しました。
CMEグループ(CME Group Inc)はデリバティブ市場を提供する会社である。
【事業内容】
顧客が先物、オプション、現金及びオーバー・ザ・カウンター(OTC)市場を取引し、ポートフォリオを最適化し、データ分析を行うことを可能にする。
取引所では、金利、株式指数、外国為替(FX)、エネルギー、農産物、金属に基づいて、すべての主要な資産クラスで幅広いグローバルベンチマーク商品を提供する。
CME グローベックスプラットフォームを介した先物や先物オプション取引、ブローカーテックを介した債券取引、EBSプラットフォームでのFX取引を提供する。
中央清算機関であるCME Clearingを運営する。
製品は、金利に敏感な商品、農業、エネルギー、金属商品の価格の変化に関連するリスクに対するヘッジ、投機、資産配分の手段を提供する。
先物契約、OTCデリバティブに関する多様な取引所取引先物、オプションの清算及び決済サービスを提供する。(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
まず売上は前年同期比で3%の減収。
次に利益ですが、営業利益は前年同期比5%減、また1株利益(潜在株式調整後)は前年同期の2.50ドルに対して2.49ドルと0.4%減となったものの、無形資産償却等の特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期と同額の2.68ドルとなっています。
続いて金融商品別の取引高(1日当たり平均出来高(ADV))は以下のとおり。
前年同期比で農産物、金属以外の商品の取引高が減少、全体では10%減となっています。
尚、平均約定単価(RPC)は前年同期の0.666ドルに対し0.702ドルと5%ほど増加しています。
次にアナリスト予想との比較では以下のとおり売上は若干ではありますが予想を上回り、調整後1株利益は2%ほど予想を上回っています。
以上、売上、調整後1株利益、取引高が過去最高を記録した第2四半期から一転、売上は減少、そして調整後1株利益は前年同期並の数字に終わっています。
しかし当方この銘柄の保有を継続します。
その理由ですが、
・減少したとは言え営業利益率は6割を超えていること。
・取引高(1日当たり平均出来高(ADV))は第3四半期として過去2番目に高い水準を達成したこと。(つまり前年同期は記録的な取引高で過去最高だった)
・対アナリスト予想を上回ったこと。
そして冷静に見れば、
・厳しい市場環境にもかかわらず、調整後1株利益は例外的に好調だった前年同期と同等だったこと。
ということで、
売上✕、利益△、アナリスト予想〇 でも ホールド
です。
(事業柄予想数値を開示していない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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