米国を中心にレストラン・チェーンを展開するダーデン レストランツ(DRI)が現地時間の9月19日に2025年第1四半期決算を発表しました。(尚、ダーデン レストランツの決算期は5月となっています。)
ダーデン・レストランツ(Darden Restaurants Inc)は、フルサービスのレストラン事業を展開する。
【事業内容】
1850軒を超えるレストランを所有および運営する。
ブランドポートフォリオには、「Olive Garden」、「LongHorn Steakhouse」、「Yard House」、「Ruth’s Chris Steak House」、「Cheddar’s Scratch Kitchen」、「The Capital Grille」、「Seasons 52」、「Eddie V’s」、「Bahama Breeze」が含まれる。
事業セグメントにはオリーブガーデン、ロングホーンステーキハウス、ファインダイニング、その他の事業がある。
オリーブガーデンセグメントには、米国およびカナダで所有するレストラン「Olive Garden」が含まれる。
ロングホーンステーキハウスセグメントには、米国のレストラン「LongHorn Steakhouse」の業績が含まれる。
ファインダイニングセグメントは、フルサービスダイニングのうちファインダイニングの下位事業に該当するプレミアムブランドからなり、米国で所有するレストラン「The Capital Grille」および「Eddie V’s」が含まれる。
また、「Ruth’s Chris Steak House」では、ダーデンを代表する、米国農務省(USDA)プライム格付け肉のステーキを提供する。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、既存店売上は減少(-1%)したものの、42店舗の新規開店による売上が牽引し、前年同期比で1%の増収。
これをセグメント別に見ると以下のとおりロングホーンステーキハウス(LongHorn Steakhouse)は7%増と気を吐いたものの、主力のイタリア料理オリーブ・ガーデン(Olive Garden)は2024年第4四半期に続き減収に終わっています。
そして、既存店売上はロングホーンステーキハウス以外は軒並みマイナスと厳しい結果となりました。
続いて利益ですが、非継続事業を含む1株利益(潜在株式調整後)は前年同期比で増益(+9%)となったものの、特殊要因を除いた調整後1株利益は前年同期の1.78ドルに対し1.75ドルと2%減に終わっています。
またアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を下回っています。
最後に注目の今期通期予想ですが、売上:118億ドルから119億ドル、既存店売上:1.0%から2.0%の成長、継続事業からの1株利益:9.40ドルから9.60ドルと前回予想を維持しています。
以上、既存店売上が減少し、売上・利益がともに市場予想に届かなかった等、非常に厳しい決算となったわけですが、この銘柄の保有を継続します。
その理由ですが、まず「売上が7月の落ち込みの後、回復を続けている。」との会社コメント。
これは小売店や人の往来(来店)を追跡調査しているPlacer.aiが、先週、7月の4.4%減の後、8月のオリーブ・ガーデンの来店が6.9%増と急回復を記録した、と発表したことでも裏付けられています。
さらにウーバー テクノロジーズ社と提携し、ウーバーによるオリーブ・ガーデン・メニューのデリバリーサービス計画を発表したこと。
計画によれば、2024年後半にオリーブ・ガーデンの限られた店舗での試験運用を開始し、成功すれば、2025年5月までに全国展開する予定とのこと。
また第1四半期において総額1億7,200万ドルの自社株買いを実施、10億ドルの自社株買い枠のうちの約7億4,300万ドルが残っており、今期も引き続き自社株買いが見込まれています。
ということで、売上〇✕、利益✕、通期予想△ でも ホールド
です。
(たとえどんな理由があろうとも、2020年に大減配を実施した銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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