IBMが現地時間の10月25日に2023年第3四半期決算を発表しました。
決算概要は以下のとおり。
まず売上ですが、約147億ドルと前年同期比4.6%の増収、また為替の影響を除くと3.5%の増収。
事業(セグメント)別の売上は以下のとおり。
注目のソフトウエア(Software)部門は前年同期比7.8%の増収、為替の影響を除くと6.3%の増収となったものの以前は毎四半期に20%強の伸びを示していたことを踏まえると比較的低調だったと言えます。
またコンサルティング(Consulting)部門も増収でしたがインフラストラクチャー(Infrastructure)部門が2.4%減と足を引っ張った状況が見て取れます。
次に売上総利益率(グロスマージン)ですが、ソフトウエア事業の0.5%増を始めすべてのセグメントで増加し、全体では54.4%と前年同期比で1.7%増となっています。
続いて利益ですが、1株利益(継続事業)は会計基準ベースで1.86ドル。
尚、前年同期が大幅な赤字となったのは特殊要因(退職関連費用)によるもの。
特殊要因を除いた調整後1株利益は2.20ドルと前年同期比21.5%増。
また、アナリスト予想との比較では、以下のとおり売上はほぼ予想値に一致、調整後1株利益は予想を上回っています。
最後に今期2023年の通期予想ですが、以下のとおり第2四半期に続き売上成長率(為替の影響を除く)は3%~5%と前回予想を維持。
そしてフリー キャッシュ フローも前回予想の前年比10億ドル以上増加の約105億ドルを維持しています。
以上、売上〇、利益〇、予想△とこの銘柄にしてはまずまずの決算内容。
ただ当方、すでに6月5日に保有全体の約75%を売却済。この程度の決算内容では増配率の反転に期待ができそうにありませんので、残りの保有分(NISA枠)についても来年早々売却、という予定に変更はありません。
(増配率が超低空飛行を続ける配当貴族銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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