ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の7月20日に2023年第2四半期決算を発表しました。
まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。
売上ですが、前年同期比で6.3%の増収(為替の影響を除いた場合は7.5%の増収)。
これを以下事業セグメント別で見るとすべてのセグメントで増収となっているばかりか、特に医療機器事業が12.9%(為替の影響を除いた場合は14.7%)と大幅な増収となっていますが、これは新型コロナのパンデミック時に見送られていた手術の復活と買収したアビオメッド社が4.8%(為替の影響を除く)寄与したことが大きく影響しています。
次に利益ですが、1株利益は会計基準ベースでは前年同期比で8.9%の増益。
そして特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり2.80ドルと8.1%の増益となっています。
またアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。
最後に注目の今期2023年通期予想ですが、売上は前期比で6.5%~7.5%の増収、また調整後1株利益は5.5%から6.5%の増益予想とし、前回予想をそれぞれ1%上方修正しています。
以上、前回に続き売上、利益ともに今期予想を上方修正し好調のこの銘柄ですが、注目は5月初旬に消費者向け(コンシューマーヘルス)事業をスピンオフして誕生したケンビュー(KVUE)。
現在はジョンソン&ジョンソンが株式の90%を所有し決算にも含まれているわけですが、今回株式売却のための公開買付けが早ければ数日中に開始される可能性があると報道されています。
売却が完了すればこれまでの3事業から2事業への企業へと新たな道を歩むわけですが、ジョンソン&ジョンソンにとって大きな転換点となることは間違いありません。
ということで、売上〇、利益〇、通期予想〇=ホールドです。
(ベストセラー医薬品の特許切れが迫っている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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