決算発表

ジョンソン エンド ジョンソンの2024年第3四半期決算 売上〇、利益✕〇、通期予想△=(でも)ホールド

ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の10月15日に2024年第3四半期決算を発表しました。

まず以下がGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要。

売上は、前年同期比で5.2%の増収(為替の影響を除いた場合は6.3%の増収)。

これを以下事業セグメント別で見ると、革新的医薬品が血液がん治療薬ダラザレックスの売り上げが急増したこと等により前年同期比4.9%増。

そして医療技術部門は、市場予想を下回ったものの前年同期比5.8%増となっています。

次に利益ですが、1株利益は前年同期の1.69ドルに対し1.11ドルと-34.3%の大幅減となりましたが、これは主に一時的な特別費用と買収した仕掛研究開発(IPR&D)の影響によるものであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期比9.0%減となっています。

ただアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

最後に注目の今期2024年通期予想ですが、売上(会計基準ベース)は前回予想の880億ドル~884億ドルから884億ドル~888億ドルへ上方修正、一方調整後1株利益はVウェーブ買収の影響を反映し前回予想の10.00ドル~10.10を引き下げ9.86ドル~9.96ドルとしています。

以上、通期予想利益の引き下げは残念ですが、その理由は8月に発表した非上場の心臓関連医療機器メーカーVウエーブ買収によるもの。

その買収と言えば上記買収に加えジョンソン エンド ジョンソンは、心疾患向け医療機器メーカーのショックウェーブ・メディカル、スイスのバイオ医薬品企業ヌマブ・セラピューティクス子会社、さらに米バイオ医薬品企業イエロージャージー・プロテオロジックス(Proteologix)買収と矢継ぎ早に買収を実施。

それら買収関連費用により利益が圧迫されているわけですが、主力医薬品が独占販売権の期限切れにに直面する中将来への布石のためであり、ホルダーとしては長い目で買収効果を見てあげたいと考えています。

ということで、売上〇、利益✕〇、通期予想△=(でも)ホールドです。

(ベストセラー医薬品(乾癬(かんせん)治療薬「ステラーラ」)が後発薬との競争に巻き込まれ始めた銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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