決算発表

ジョンソン エンド ジョンソンの2024年第4四半期決算 売上〇、利益✕〇、通期予想△=(でも)ホールド

ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の1月22日に2024年第4四半期決算を発表しました。

まず以下がGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要。

売上は、前年同期比で5.3%の増収(為替の影響を除いた場合は6.7%の増収)。

これを以下事業セグメント別で見ると、革新的医薬品が血液がん治療薬ダラザレックスの売上高が30億8000万ドル(約4800億円)と前年同期と比べて20%余り増加したこと等により前年同期比4.4%増。

そして医療技術は、心臓血管の電気生理学製品およびアビオメッド、一般外科の創傷閉鎖用製品等が好調で前年同期比6.7%増となっています。

次に利益ですが、1株利益は前年同期の1.70ドルに対し1.41ドルと17.1%減、また特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり2.29ドルに対し2.04ドルと10.9%減となっていますが、これは主に昨年8月に17億ドルで買収した心不全患者の治療法を開発する非上場企業Vウェーブの買収に関連する仕掛研究開発費(22セント)計上によるものです。

ただアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年の通期予想は以下のとおり、売上収益(会計基準ベース):892億ドル~900億ドル(対前期比0.5%~1.5%増)、調整後1株利益:10.50ドル~10.70ドル(対前期比5.2%~7.2%増)としています。

ちなみに市場予想(ファクトセット)は売上収益929億ドル、調整後1株利益10.53ドルとしており、売上がドル高の影響で予想を下回る見通しとなっています。

以上、第4四半期利益が前年同期比減益、また今期売上見通しが市場予想を下回ったこの銘柄ですが、昨年2024年はVウェーブを17億ドル、ショックウェーブ・メディカルを131億ドル、イエロー・ジャージ・セラピューティクスを12.5億ドル、プロテオロジックスを8億5000万ドルでそれぞれ買収。

さらには今年に入って中枢神経系疾患の治療薬に注力するバイオ医薬品企業イントラセルラー・セラピーズを約146億ドルで買収することで合意。

矢継ぎ早に買収を行っており事業拡大の種はしっかりと巻いている。

ということで、期待を含め売上〇、利益✕〇、通期予想△=(でも)ホールドです。

(ベストセラー医薬品(乾癬(かんせん)治療薬「ステラーラ」)が後発薬との競争に巻き込まれている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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