現地時間の7月23日、飲料大手のコカ-コーラ(KO)が2024年第2四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で3%の増収。
ちなみに為替や買収等の影響を除いたいわゆるオーガニック売上は15%の増収となっており、為替(ドル高)の影響(-6%)はあったものの、主に値上げ(9%)により増収を達成しています。
また販売量は中南米とアジアの伸びが消費者が支出や外食に慎重となっている北米の落ち込みを相殺し全体では2%の増加となっています。全体で見れば値上げが需要減退につながっていない点は朗報でしょう。
次に当期利益ですが、会計基準ベースの1株利益は前年同期の0.59ドルに対して0.56ドルと5%減となりましたが、特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり7%の増益となっています。
そしてアナリスト予想(FactSet consensus)との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回りました。尚、利益についてはこれで19四半期連続でアナリスト予想を上回っています。
最後に注目の2024年通期予想(NONーGAAPベース)ですが、以下のとおり売上(通貨変動や買収などの影響を差し引いた実質売上)、調整後1株利益ともに前回予想を1%ほど上方修正しています。
以上為替(ドル高)とインフレによる逆風にもかかわらず予想を上回る業績を発表したこの銘柄。
進行中の税務当局との税務訴訟に関連する潜在的な支払い、という重しはいまだ取れないものの、ジェームス・クインシー会長兼CEOの「ボトリングパートナーとともに、私たちは2024年のガイダンスと長期目標を達成できると確信しています。」との言葉も十分うなずけるものがあります。
ということで、売上○、利益〇、予想〇=ホールドです。
(何やかや言ってもトータルリターン(10年)がライバルペプシコに後れを取っている銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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