マクドナルド(MCD)が現地時間の7月29日に2024年第2四半期決算を発表しました。
その概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比では前年同期の6,498百万ドルに対し6,490百万ドルと微減。
既存店売上は、第1四半期決算発表では概ね横ばいを見込んでいたわけですが、全世界でマイナスとなり米国では来店客数の減少により前年同期比0.7%減、海外直営市場は多くの市場でマイナスとなり1.1%減、また海外ライセンス市場は中南米と日本はプラスとなりましたが、引き続き中東での戦争の影響、そして中国がマイナスとなったこと等により、1.3%減となり全体では1.0%減に終わり市場予想を下回っています。
そして利益は、営業利益(6%減)、(潜在株式調整後)1株利益(11%減)、そして特殊要因を除いたいわゆるNON-GAAPベースでの調整後1株利益は2.97ドルと前年同期の3.17ドルに対し6%の減益に終わっています。
最後にアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を下回る結果に終わっています。
尚、利益の未達は2020年第2四半期以来初の四半期連続の未達となります。
以上、非常に厳しい結果に終わったこの銘柄。
ですが、会社もコメントしているとおりその大きな理由はマクドナルド固有の問題ではなく、中東紛争しかり、長引くインフレ圧力が消費者、特にこの銘柄にとって重要な低所得世帯の購買意欲を削いでいることしかり、いわばマクロ的な問題。
そしてマクドナルドは競合他社よりもいかに手頃な価格で食事を提供できるか、という視点での対策として米国での「5ドルバリューミール 」をスタートさせています。
現在米国のマクドナルドの93%の店舗で提供されているこの「5ドルバリューミール 」ですが、「熱狂的なファンが多く、5ドルミールの販売数は予想を上回っている。」とのことで拡大及び期間延長を決定しています。
もちろんこの低価格商品は「それでも儲けはある。」という専門家の意見もありますが、マージン的には厳しいものがある。
ただこの商品導入の真の狙いは「宣伝効果。」
つまり価格に敏感な顧客を再び来店させ、頻繁にマクドナルドを利用してもらうことで5ドルの食事以外にも目を向けてもらう作戦。
6月からスタートしたということで、実際の効果が判断されるのは次回決算となるわけでホルダーとしてその結果を見届けたいと考えています。
ということで売上✕、利益✕でも保有継続
です。
(頑なに通期予想を開示しない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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