決算発表

モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)の2025年第3四半期決算 実績✕、対市場予想〇、通期見通し✕ でも 保有継続

食品大手のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が現地時間の10月28日に2025年第3四半期決算を発表しました。

モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International Inc)はスナック菓子会社である。

【事業内容】

中核事業はチョコレート、ビスケット、焼き菓子の製造・販売である。

また、ガム・キャンディ、チーズ、食料品、粉末飲料など、隣接する地域関連カテゴリーでも事業を展開する。

ポートフォリオには、「Oreo」、「Ritz」、「LU」、「Clif Bar」及び「Tate’s Bake Shop」などのビスケットや焼き菓子、「Cadbury Dairy Milk」、「Milka」、及び「Toblerone」などのチョコレートなど、世界的・地域的ブランドが含まれる。

セグメントには、ラテンアメリカ、アジア太平洋、中東、アフリカ(AMEA)、ヨーロッパ、北米がある。

150カ国以上で製品を販売し、46カ国に147の主要製造・加工施設を含む約80カ国で事業を展開する。

スーパーマーケット・チェーン、卸売業者、スーパーセンター、クラブ・ストア、量販店、流通業者、コンビニエンス・ストア、ガソリンスタンド、ドラッグ・ストア、バリュー・ストア、その他の小売食品店に製品を販売する。

(SBI証券より)

概要は以下のとおり。

売上は、数量・商品構成は悪化したものの主に値上げにより前年同期比で5.9%の増収。

そして利益ですが1株利益は主に原材料費および輸送費の上昇と製品構成の悪化等により前年同期比で9.5%の減益、また特殊要因を除いた調整後1株利益は、営業利益の減少等により以下のとおり前年同期の0.95ドルに対し23.2%減の0.73ドルに終わっています。

一方アナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年通期見通しですが、地政学的、貿易、規制上の不確実性、およびコモディティ価格など、通常よりも大きな変動性がある状況下、フリーキャッシュフロー:(2024年の35億ドルに対し30億ドル以上)を維持したものの、既存事業売上(約5%増⇒4%以上)と調整後1株利益(10%減⇒約15%減)をそれぞれ引き下げています。尚、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠した貿易に対する潜在的な関税変更を反映していない点は注意が必要です

以上、売上は増加したものの二ケタ減益、そして通期見通しは売上、利益ともに引き下げるなど非常に厳しい決算となりました。

ただ当方この銘柄の保有を継続します。

その理由ですが、

・会長兼CEOのディルク・ヴァン・デ・プットが「一部の市場では厳しい状況が続くと予想されますが、最近のカカオ価格の落ち着きと、今秋のカカオの豊作の兆しに勇気づけられています。」とコメント、今後のカカオ価格の下落に希望が持てる状況になったこと。

そして何より、

・通期見通しで売上・利益は引き下げたものの、フリーキャッシュフローは維持したこと

ということで、

実績✕、対市場予想〇、通期見通し✕ でも 保有継続

とします。

(相場は下落傾向にあるものの、冷静に見れば依然として前例のないカカオ価格に見舞われている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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