決算発表

AT&Tの2024年第2四半期決算 売上✕、利益✕△、フリーキャッシュフロー〇、予想△=(でも)保有継続

通信大手のAT&T(T)が現地時間の7月24日に2024年第2四半期決算を発表しました。

まずは決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。

売上は前年同期比で0.4%の減収。

主力の通信事業は前年同期比0.8%の増収となっており、このうちワイヤレスサービスは3.4%の増収。

そして後払い携帯電話契約者数は高額の無制限プランの契約が伸びたこともあり41万9000人の純増となり、その伸びは市場予想(28万4800件)を大きく上回りました。

また解約率も0.70%と第1四半期(0.72%)よりさらに低(良)下、第2四半期としては2番目に低い数値となっています。

しかしビジネスワイヤライン(有線通信事業)が9.9%の減収と足を引っ張った状況は第1四半期と変わらず。

次に利益ですが、会計基準ベースの1株利益(継続事業)は前年同期の0.61ドルに対し0.49ドル、またリストラ費用等の特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期の0.63に対しドル0.57ドルとこちらも第1四半期同様減益に終わっています。

但し、配当の源泉として注目のフリーキャッシュフローが以下のとおり前年同期の42億ドルに対し46億ドルと増加し市場予想を上回ったことは朗報でしょう。

またアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上は若干予想を下回ったものの調整後1株利益は予想と一致しています。

最後に2024年通期見通しですが、前回予想を維持しフリーキャッシュフロー約170億ドル~180億ドル、また調整後1株利益2.15ドル~2.25ドルとしています。

以上、減収減益決算は残念ですが、携帯電話の契約者数が予想を大きく上回ったこと、さらに特にこの銘柄の場合投資家にとって重要な指標であり、配当を支えるフリー・キャッシュフローが増加、予想を上回ったことは朗報でしょう。

ということで、売上✕、利益✕△、フリーキャッシュフロー〇、予想△=(でも)保有継続

とします。

(株価上昇と増配をどこかに置き忘れた銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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