エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の7月29日に第2四半期決算を発表しました。
エクソンと言えばすでに現地時間の7月1日にForm 8-Kを提出し、第2四半期の見通しを公表しており、調整後利益ベースで2022年第1四半期の88億ドルに対して下限値でプラス67億ドル、そして上限値でプラス98億ドルという数字を公表していました。
ということで、かなりの安心感を持って早速確認。
こちらはセグメント別の当期利益を左から今期第2四半期、今期第1四半期、そして前期第2四半期の順に並べたもの。
尚、エクソンは新体制移行に伴い今回からセグメント区分の変更を行っており、これまでのダウンストリーム事業を廃止しエネルギー製品事業(Energy Products)と特殊製品事業(Specialty Products)を新設しています。
御覧のとおり第1四半期との比較では、原油・ガス価格上昇等により原油・天然ガスの探査・生産を行うアップストリーム事業が大きく伸びたばかりか、マージン増加や販売数量の増加等によりエネルギー製品事業も伸び、全体では178.5億ドルと3倍以上の利益を計上しています。
また特殊要因を除外した調整後利益でも2倍近い増益となっています。
そして特殊要因を除外した調整後1株利益は第1四半期の2.07ドルから4.14ドルへと倍増。
さらにアナリスト予想との比較でも売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。
(尚、エネルギー銘柄の場合将来の原油価格を予想することは極めて困難なため、アナリスト予想との比較をそれほど重要視する必要はないと考えています。)
ということで、すでに開示されていた見通しの範囲内、それも上の方の数値となったわけで期待以上の結果と言えます。
エクソンと言えばすでに前回決算時2023年までに総額300億ドルの自社株買いプログラムの増額を発表しているわけですが、現在の原油、ガス価格レベルが続くようであれば10月の配当のお知らせ時にはかなりの増配が期待できそうです。
ということで、
売上〇、利益〇=当然ホールドです。
(将来の増配を過度に期待してのエネルギー銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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