たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が現地時間の2月4日に第4四半期決算を発表しました。
まず決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。
売上は3.5%の減収。
これを製品別の出荷数量・販売金額で見ると以下のとおり。
やはり前四半期同様紙巻きたばこの減少をコロナ下にあっても加熱式たばこの力強い売上が補っている状況に変わりなし。
一方利益面ですが、特殊要因を除いた調整後営業利益では前年同期比でほぼフラットも調整後1株利益は3.3%の増益。
尚、地域別の調整後営業利益は以下のとおり。
御覧のとおりEuropean UnionとEast Asia & Australiaが大きく伸びた一方、Middle East and AfricaやSouth & Southeast Asiaは大きく落ち込んでいる。
注目は2.3%増益のEastern Europeを含め前年同期比でプラスになった地域はすべて加熱式たばこが積極的に投入されている地域であるという事実。
そして為替の影響等を除く調整後1株利益は以下のとおり市場予想(FactSet consensus)を上回っています。
最後に2021年の通期予想は以下のとおり。
調整後1株利益で2020年実績比で14%から16%の増益予想。(尚、為替の影響を除いた場合は9%から11%の増益)
ということで、今回の決算であらためてこの銘柄の命運を握るのは加熱式たばこであり、その未来は決して暗くない。
と再認識した中年投資家なのでした。
(いずれにしても健康被害を避けて通れない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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