たばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル（PM）が現地時間の2月9日に第4四半期決算を発表しました。
まず決算概要（会計基準ベース）は以下のとおりですが、第4四半期（具体的には11月11日以降）から買収したスウェーデンの無煙たばこ大手、スウェディッシュ・マッチの業績が加味されています。
売上は前年同期比で0.6％の増収。（但し、為替の影響を除くと11.4％の増収となっておりドル高の影響が大きかったことがわかります。）
これを製品別の出荷数量・販売金額で見ると以下のとおり。
御覧のとおり紙巻きたばこは数量ベースで2.8％減、そして金額ベースでは為替の影響があり6.5％減とともに減少。
一方加熱式たばこは数量ベースで26.1％増、そして金額ベースではドル高の影響を受けながらも18.2％増とともに増加し好調を維持しています。
続いて利益ですが、1株利益は会計基準ベースで約15％の増益、そしてスウェディッシュ・マッチの買収関連項目やロシア・ウクライナの影響を含む特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期の1.20ドルに対して1.23ドルとこちらも増益となっています。
次にアナリスト予想との比較ですが、こちらの方は売上は予想を上回ったものの、調整後1株利益は予想を下回っています。
最後に注目の2023年の調整後1株利益の通期予想は以下のとおり。
御覧のとおり前期と比較して4.5％～6.5％の増益予想。
尚、為替の影響を除いた場合は7％～9％の増益予想となっています。
以上、今期2023年の通期予想利益がまずまずの数字となっておりホッとしているところですが、今期の注目点は加熱式たばこがこれまでどおり好調を維持できるか、そして何と言っても買収したスウェディッシュ・マッチがどの程度業績に寄与するかではないかと考えています。
ということで、売上〇、利益〇×、予想〇 ＝ホールド
とします。
（いよいよアルトリアとの競合が始まった銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。）
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