たばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が現地時間の7月23日に2024年第2四半期決算を発表しました。
まず決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。
売上は前年同期比で5.6%の増収と好調を維持。
これを製品別の出荷数量・金額で見ると以下のとおり紙巻きたばこは数量ベースで0.4%増とほぼ横ばい。
但し当方の記録が確かなら2022年第2四半期を最後に減少を続けて来た数量が増加したことはある意味サプライズでしょう。
また加熱式たばこと無煙たばこは数量ベースでそれぞれ13.1%、23.5%増。
金額ベースでは紙巻きたばこは値上げによって1.2%増、加熱式たばこと無煙たばこ合計で13.8%の増収となった状況が見て取れます。
続いて利益ですが、1株利益は会計基準ベースで前年同期比52.5%増となりましたが、前年同期計上の減損損失や無形資産償却等の特殊要因を除いた調整後1株利益は前年同期の1.60ドルに対して1.59ドルと0.6%減に終わっています。
次にアナリスト予想との比較ですが、売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
最後に注目の2024年の調整後1株利益の通期予想は、以下のとおり前回予想(6.19ドル~6.31ドル)を上方修正(6.33ドル~6.45ドル)しており、2023年実績(6.01ドル)に対して5.3%~7.3%の増益予想としています。
以上、為替の逆風にもかかわらず売上は好調、また通期予想を上方修正したことは何より朗報。
ということで、売上〇、利益△〇、通期予想〇 = 保有継続です。
(スウェディッシュ・マッチの成長期待のみでの投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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