決算発表

ロイヤル・ダッチシェルの第4四半期決算 失望したのは大幅な減益の方ではなく、、、

エネルギーメジャーのロイヤル・ダッチシェル(RDS.B)が現地時間の1月30日に第4四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

売上高はガソリンと天然ガス価格の下落によって前年同期比で18%の減収。

ロイヤル・ダッチシェルの場合、天然ガスへの依存度がより高く以下のとおりその価格が大きく下落したことで減収幅が大きくなりました。

利益の方は会計基準ベースで1株利益は価格下落により83%もの減益となり、特殊要因を除いた場合でも以下のとおり46%の減益に終わっています。

また通期での営業キャッシュフローマージンも1%減。

ということで、残念な結果となりました。

ただこの結果は原油、天然ガスの価格の推移からある程度想定していたこと。

当方がそれよりはるかにショックを受けたのは注目していた自己株買い。

ロイヤル・ダッチシェルは2018年7月26日に2020年年末までに総額250億ドル(日本円で約2.7兆円)にも上る買い付け計画を発表し、2018年7月26日から2019年10月17日までの期間に第1回目として390,525,007株、金額にして約120億ドル分を購入。

さらに2回目として2020年1月22日までに累計で484,534,678株の購入を完了。(尚、購入の上限は624,326,942株)

そして注目の3回目が今回の決算発表時公表されたのですが、その内容が、

「4月27日までに10億ドルの買い付けを実施する。」という内容。

ということで購入ペースが大きく落ちてしまいました。

ちなみに同日発表されていた配当金の方はこれまでと変わらず1株当たり0.94ドル。

発表前は「今回の発表で残り分すべての買い増し計画を公表し、次回4月の配当発表時にはついに待ちに待った増配が期待できるのでは?」ともくろんでいたのですが、その可能性が完全になくなってしまいました。

ただ6%を超える配当利回りのこの銘柄の場合、減配さえしなければ十分。

その意味では2014年から2016年にかけての、1バレル100ドル超えから30ドル割れの原油価格大暴落・急落時にも決して減配しなかったこの銘柄を現在の状態でホールドすることに決して無理はない、と考えています。

(投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

POSTED COMMENT

  1. ひろー より:

    こんにちは。
    RDS.Bは欲しい銘柄の一つなんですが、中々買うまでに至らないです。
    配当利回りが高い銘柄は決算の数字があまりきれいではないので、購入するまでに数四半期分の決算資料を読み込まないと買う判断が付かないですね。。
    CVXやXOMもたぶんインカム狙いなら今が買い時なんでしょうけど、CVXはシェール資産の減損が発生していて、XOMは52週最安値をうかがう展開です。

    こういう懸念材料が発生したときに買い向かえるようにするのが事前に決めた投資の基準とポートフォリオのポジションのサイズ管理なんでしょうね。

    • naobito より:

      ひろーさん
      エネルギー銘柄は原油・天然ガス価格に業績が比例しますから、この先の経済状況を考えると購入に躊躇するのもわかります。
      自身で書かれているとおり、保有割合を含む自身の投資基準をしっかりと守って投資することが大事かと。

  2. ウィニングチケット より:

    こんにちは。
    私も高配当大好物なので、
    ついついロイヤルダッチシェルや
    エクソンモービルをパクパク買い増し
    してしまいます。

    おっしゃる通り
    業績はめちゃ原油ガス価格次第なので
    先は不透明すぎるので
    全体ポートフォリオ配分
    気をつけております。(*^^*)(⌒‐⌒)

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      そう、全体ポートフォリオ配分がとても重要。
      利回りにつられてついつい買い増し過ぎないよう注意しましょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です