コラム

もちろん木が大きくなってくれることに越したことはないが、、インカムゲイン投資の本質を語る

タイトルの「木が大きくなってくれる、、」っていったいなんのこと?

と思われた方もいらっしゃるでしょうが、もちろん植物の話ではなく株式投資の話。

木とは持株のこと。

「おっ!先月は100万円だったけど、どの銘柄も順調に上昇くれて今月は120万円♪ この調子でいってくれー。」

って持株の時価を気にしながら一喜一憂している方も多いのでは。

投資家であれば評価額が上がればうれしい。

これある意味当たり前。

それだけ資産額が増えるわけですから。

つまり、木が大きくなってくれることに越したことはないわけです。

しかしインカムゲイン投資家の場合、少々事情が異なります。

インカムゲイン投資の場合、優良配当銘柄に投資し基本的に売却することはない。

ずっと持ち続けるわけです。

そしてその果実を得る。

もちろんその果実とは配当。

この配当を増やすことを目的としている。

だから評価額よりも配当収入が増えれば増える程うれしい。

ということになります。

(というかそうならないといけない。)

だから木の成長は二の次、果実が増えることが大事。

って言うと、

「いやいや、それは違うでしょ。木そのものが大きくなるからこそ果実も大きく増える、増やせるんじゃないの。」

確かにそのとおり。

企業の場合、木の大きさとは稼ぐ力。

これが増えれば増える程会社は成長する。

そして果実も増える(やせる)わけです。

ただ実際の木とは違うところ。

それが、株式投資の場合その木の大きさが必ずしも実際の稼ぐ力を正しく表していない場合があること。

それも頻繁に。

それがチャールズ・エリスが言うところの、市場のノイズ、

つまり日々の株価の変動。

むろん長期的に見ればそのノイズはまさにノイズであり、やがて消えてなくなる。

とは言え、というかだからこそ、日々の木の大きさを気にする必要はない。

というわけです。

そして気にすべきは果実、つまりあくまで配当ということになります。

当方がこのことを実感した瞬間。

それが以下のグラフを作成した時。

これはリーマンショック前後の持株の増配率の推移。

株価大暴落の嵐の中、優良配当銘柄はしっかりと増配を続けていた。

いや、それどころか皆ものすごい増配率を記録していた。

つまり果実を増やしていた。

まるで何事もなかったかのように。

一方の木、つまり株価は?と言えば、一時的ではあるにせよ成長しないどころかまさに枯れる寸前の変わり果てた姿になっていた、、、

ということで、これからも果実の成長に目を向けながらインカムゲイン投資を愚直に続けて行きます。

エリスの名著、まだ読まれていない方へ

(インカムゲイン投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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