今回はやや教科書的な話となってしまいますが、長短金利の逆転、つまり期間が長めの金利が、短めの金利よりも低くなる「逆イールド」と呼ぶ逆転現象が何を意味するのか?
株式投資を行っている人であれば知っておくべき情報ではないでしょうか。
それは将来の景気後退の前触れであるということ。
ちなみに米国ではこれまで100%景気後退入りしています。
そして米国債券市場において長短金利差で最も注目される10年国債利回りと2年国債利回りが今年の7月から逆転状態にある。
つまり遅かれ早かれこの先景気は悪くなることがほぼ確定している。
ちなみにこの10年債と2年債が前回逆転したのは2005~2007年。
その後、住宅バブル等が崩壊して2008年にリーマンショックが起きたのは記憶に新しいところ。
しかし、インカムゲイン投資家は長短金利の逆転など気にする必要はないと考えています。
と書くと、
「いやいやあなた、リーマンショックの時ダウ平均は半減したの、もう忘れたの?」
というツッコミが入りそう。
確かにそのとおり。
でも、こちらの表を見れば安心するのでは?
これは主な優良配当銘柄の連続増配年数を表しているのですが、すべての銘柄がリーマンショック時にも増配を続けていたことがわかります。
と書くと、
「いやいや、リーマンの時はわかったけど、その前にも逆イールド現象が起きているはずでは?」
というツッコミが入りそう。
そう、リーマンの前に起きたのはあの2001年のIT(情報技術)バブル崩壊の前の年の2000年。
つまり今から22年前。
そう、これら銘柄はITバブルの時にも増配を続けていたのです。
と書くと、
「でも株式投資の目的はあくまで資産を増やすこと、たとえ増配してたって株価が下落してちゃ意味ないでしょ。」
って確かにそのとおり。
そこで用意したのがこちらの表。
こちらはリーマンショック真っただ中の2009年2月1日時点の株価と現在の株価を比較し、当時から株価が何倍になったかを表した表となります。(※アボットラボラトリーズ(ABT)からスピンオフされたアッヴィはリーマンショック時点では存在していないため除く。)
もちろん将来のことなど誰にもわかりませんが、だからこそこれら銘柄を購入していれば単なる気休めをはるかに超える安心感がある、と個人的に思っているのですがいかがでしょうか。
(連続増配年数のみを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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