ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の10月13日に第3四半期決算を発表しました。
まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。
売上高ですが、全体では前年同期比で1.7%の増収。
これをセグメント別で見ると、以下のとおり「医療機器」部門が前期に引き続きコロナウィルス流行の影響により減収となったものの、主力の「処方薬」はがん治療薬などが好調で5%増、そしてベビー用品や市販薬を含む「消費者向け」は新柄コロナ患者向けに解熱剤のタイレノール等が好調で1.3%の増と増収を確保しました。
また1株利益は会計基準ベースでは100%を超える増益。
そして、無形資産の償却費等の特殊要因を除いたいわゆるNON-GAAPベースでも以下のとおりしっかり増益を確保しています。
最後に2020年通期予想ですが、以下のとおり前回7月時の予想を売上、利益ともに上方修正しています。
以上、素晴らしい決算となったわけですが、今回の発表での一番の注目はやはり昨日発表された新型コロナワクチン開発の中断。
この件については会見時、以下のとおり言及がありました。
・治験参加者の1人で原因不明の疾患が発生したことは現在調査中である。
・中断は最短で数日程度。
・大規模治験で、原因不明の疾患が発生するのは珍しいことではない。
決算発表日(というかワクチン中断の翌日)の株価は2%ほど下落して終えていますが、当方意に介さず、ホールドに変わりありません。
(ワクチン開発が佳境を迎えている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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