ベビーパウダーへのアスベスト混入、医療用麻薬「オピオイド」や統合失調症治療薬「リスパダール」等で多くの訴訟を抱えるジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)。
そのベビーパウダー訴訟に関して、「3件連続で会社側が勝利した。」
との報道が12月17日にされていました。
とは言え、株価の方はこれら訴訟が重荷となって今年は市場平均を大幅に下回っています。
その訴訟件数ですが、ベビーパウダーではアメリカだけで16,800件、そしてすべての訴訟について言えば個人訴訟だけでもなんと10万件を超えている状況。
まさに訴訟のオンパレード、訴訟のデパート。
確かにこの数字を見れば、
「今後莫大な訴訟関連費用が発生するに違いない。」
と思うのも当然。
一部報道では、「市場では650億ドルから750億ドルを予想している。」と伝えています。
これ、日本円に直せば約7兆円から8兆円。(1$=109円換算)
この数字を見れば「いくら直近第3四半期決算発表で今期の増収・増益予想を上振れさせていてもこれじゃーちょっと買いには走れないよなー。」と思うのがある意味当然かもしれません。
そんな中、モルガンスタンレーのアナリストが「市場予想はあまりに高く見積もられ過ぎている。」とのコメントを出していました。
彼の見積りによれば、
・オピオイドで40億ドルから100億ドルの間。
・ベビーパウダーで43億ドルから111億ドルの間。
・そしてリスパダールを合わせた最も可能性の高い合計額として10年間で144億ドル(日本円で約1.6兆円)。
1年にならせば14.4億ドル(日本円で約1600億円)。
と上記の市場予想に対して大きな開きがあります。
もちろんこれは一(いち)アナリストの個人的な見解であり、そもそも金額については当事者であるジョンソン エンド ジョンソンですら正確に予想できるはずもない。
まさに神のみぞ知る世界。
但し、仮の彼の見積りが正しいにせよ、市場予想が正しいにせよ、ジョンソン エンド ジョンソンが乗り越えられない壁ではない。
それはこの銘柄の稼ぐ力。
すなわち営業キャッシュフローとそのマージンを見れば明らかでしょう。
ということで、今後ともこの銘柄と歩みを共にしたいと考えています。
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