銘柄研究

コカ・コーラ(KO)、営業キャッシュフローマージン劇落ちでも心配には及ばない理由

2月10日にリリースされた飲料大手、コカ・コーラ(KO)の2025年第4四半期決算についてはすでに記事にしていますが、2025年も終了したということで今回は久しぶりに営業キャッシュフローマージンに関する記事を書いてみたいと思います。

コカ・コーラ(KO)の2025年第4四半期決算 実績〇、対市場予想△、通期見通し△=保有継続現地時間の2月10日に飲料大手のコカ-コーラ(KO)が2025年第4四半期決算を発表しました。 概要は以下のとおり。 ...

営業キャッシュフローマージンとは

企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。

計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。

PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。

従って同業他社を比較する際にも有用である。

上記のとおり営業キャッシュフローマージンとはお化粧できない真の実力を示す数字と言えます。

ということで、2025年を含むコカ・コーラの直近5年のマージンは以下のとおり。

残念ながら右肩下がりとなっていますが、それでも2022年、2023年は25%台をキープしていたのに対し、直近2年(2024年、2025年)は14%~15%となっておりなんと約10ポイントも数字を大きく落としている。

ということは、コカ・コーラにはもはや稼ぐ力がなくなってしまったのか?

と不安になりますが、心配はご無用。

実はこの2年間はそれぞれ特殊要因があった。

まず2024年ですが、米国内国歳入庁(IRS - 米国税局)に対する支払いがあった。

具体的には、現在コカ・コーラは移転価格税制に関し米国内国歳入庁(IRS - 米国税局)と訴訟中となっているわけですが、IRSに60億ドルもの預託金(IRS税務訴訟預託金)を支払ったことで営業キャッシュフローが悪化、その結果マージンが悪化した。

そして2025年は、2020年の乳製品を手掛けるフェアライフ(fairlife)社買収に伴う61億ドルの支払い(条件付対価支払い)を行ったことが影響し、営業キャッシュフローとマージンを大きく下げることになったのです。

ちなみにこれら特殊要因がなかったと仮定した場合の、いわゆるNON-GAAPベースの営業キャッシュフローとマージンは以下のとおり2024年は27.2%、2025年は28.2%となります。

マージンは悪化しているどころかむしろ良化(増加)しているわけでして。

ただ今回の件でもわかるとおり、営業キャッシュフローマージンは決して万能ではない。

やはり投資判断においては損益計算書、貸借対照表、そしてキャッシュフロー計算書を確認の上総合的に判断することが重要とあらためて認識した次第です。

以上、ご参考まで。

(営業キャッシュフローマージンのみを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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