銘柄研究

【速報】インテル、次世代製品開発遅れで株価大暴落 で投資家が考えるべきこと

半導体大手のインテル(INTC)が現地時間の7月23日、回路線幅7ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体技術の開発が予定より6カ月遅れていると公表。

7ナノ技術のチップの発売は2022年末ないし23年の早い時期になると述べ、予定より1年遅れになる見通しを示しました。

これを受け、発表当日の取引終了後の時間外取引で株価は9%、そして翌24日の取引ではなんと16%もの大暴落となりました。

ジョージ・デービス最高財務責任者(CFO)はインタビューの中で、7ナノ技術で重要な欠陥モードが見つかり、現在修正を行っていることを明らかにしましたが根本的な原因は特定されているようです。

半導体は一般的に微細化が進めば進むほど、つまり回路線幅の数字が小さくなればなるほど性能が高まるわけで、すでに7ナノ技術のチップを販売しているアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の差がさらに開いたことから、投資家の反応、つまり株価暴落はある意味当然と言えます。

ただ過去を振り返るとインテルが次世代製品の量産遅れを発表したのは今回が初めてではありません。

実は現在量産中のの回路線幅を10ナノについても、当初は2017年に量産を始める計画だったにもかかわらず量産体制を確立するのにてこずり計画の先送りを続け、2019年にようやく2年遅れで量産のめどをつけた、という経緯があるのです。

つまりインテルは以前から次世代製品の開発に関してはライバルに後れを取っていたということ。

しかし業績に目を転ずれば、

売上しかり、

特に稼ぐ力しかり、

決して業績が悪化していたわけではない。

量産化のポイントは歩留まり。

つまりいかに不良品の発生割合を下げて量産できるか。

あくまで推測ですが、インテルは量産化を判断するにあたってより高い歩留まり率を設定しているのではないか、それがこの企業の稼ぐ力の高さとなって表れているのではないか。

そう考えています。(※いくら歩留まりが悪くても量産(販売)は可能ですが、企業業績を確実に悪化させることになります。)

その意味で今回の量産遅れに関してはそれほど心配していません。

むしろ心配なのは、今回外部への生産委託拡大を検討する方針を示したこと。

インテルは製造を委託しているAMDとは違い、開発と製造の両方の機能を社内に持っています。

これがある意味インテルの強みともなっているわけです。

この強みを自ら放棄してしまうのでは?

それが今回の報道を受けてのホルダーとしての最大の懸念事項と言えます。

(新技術に後れを取っている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

POSTED COMMENT

  1. より:

    >あくまで推測ですが、インテルは量産化を判断するにあたってより高い歩留まり率を設定しているのではないか、それがこの企業の稼ぐ力の高さとなって表れているのではないか。

    間違っています
    14nmの状況を調べればわかります

    なお、懸念されているとおりTSMCに委託し始めると現在のような利益率の維持は不可能です。反面委託しなければ今後シェアを失い続けます
    株主が報われるルートは残っていないように思います

  2. ひろー より:

    おはようございます。
    x86そしてx86_64というPC向けのアーキテクチャーはより性能の高いチップを開発したメーカーが市場のシェアを掻っ攫う歴史です。
    x86_64というx86アーキテクチャーの64bit版アーキテクチャーの別名がamd64と言われることから、64bit版のアーキテクチャーを先行したのはIntelではなく、AMDです。(実際にはIntelが開発していったん捨てたアーキテクチャーをAMDが拾ったわけですが)
    https://www.saluteweb.net/~oss_amd64isa.html

    というわけで、少なくともコンシューマーPCのシェアは中期的にはAMDに食われていくでしょうね。

    ただし、サーバー向けは違います。
    昨今のサーバー向け市場では、Xeonのような高信頼性と仮想化命令セットを兼ね備えたCPUがよく使われます。
    IntelとAMDのx86_64のCPUではOSの上でOSをさらに動かす技術の仮想化については命令セットが分かれてしまっています。
    https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0703/19/news066.html
    IntelはVT-x(CPUレベルの仮想化)/VT-d(ハードウェアレベルの準仮想化)、AMDはAMD-V(CPUの仮想化・ハードウェアレベルの準仮想化)というバイナリレベルで全く互換性のない命令セットを使います。
    AWSもAzureもGCPも(さくらのVPSでもいいですよ)CPUにハードウェアレベルで実装された仮想化技術を使って巨大なコンピューティング環境のリソースを切り出してユーザーに使わせているため、サーバー製品も一気にAMDだ!とはいかないのです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です