決算発表

コカ・コーラの2020年第4四半期決算 減収減益も悲観的になる必要なしと考える理由

現地時間の2月10日、飲料大手のコカ・コーラ(KO)が第4四半期決算を発表しました。

前回の第3四半期決算では新型コロナウィルスの影響から前年同期比で減収減益に終わったこの銘柄ですが、今回の注目ももちろん新型コロナの影響度合い、ということで早速確認。

まず会計基準ベースでの数字は以下のとおり。

売上ですが、やはり新型コロナ流行の影響で前年同期比で5%の減収となりましたが、アナリスト予想(FactSet Consensus)の86億1000万ドルをわずかではありますが上回りました。

セグメント(地域)別の詳細は以下のとおり。

御覧のとおりおひざ元の北米では微減(-1%)だったものの、新型コロナの世界的流行の影響ですべての地域でマイナスとなっている状況が見て取れます。

但し、全体では第3四半期のマイナス9%からは改善。

一方1株利益の方は会計基準ベースでは3割近い減益となったものの、減損等の特殊要因を除いた以下NON-GAAPベースではリストラ等による経費削減効果もあり、前年同期比で6%の増益となり、アナリスト予想の0.42ドルも上回りました。

尚、今回新型コロナ流行後初めて公表した業績予想(2021年通期予想(NON-GAAPベース)は以下のとおり増収増益を見込んでいます。

最後に注目の営業キャッシュフローマージン(12ヶ月累計)ですが、しっかりと前期を上回っています。

もちろん今後の業績への期待は新型コロナ流行の収束次第、ではありますが、流行下の2020年においても稼ぐ力(営業キャッシュフローマージン)で結果を残したわけで、その未来は決して暗くない。

と考えているところです。

(現在税務当局との長期に渡る係争で120億ドルもの潜在的な負債を抱えている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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