現地時間の5月14日、スリーエムが第2四半期の配当を54%減配することを発表したことはすでにお伝えしましたが、今週中には売却する予定です。
ご存じのとおりスリーエムはソルベンタム(SOLV)として上場したヘルスケア事業をスピンオフしていますので、仮に時価ベースでこの分を含めて計算した場合の実質的な売却損はそれ程大きな金額にならないだろうと試算しています。
円安で大いに助けられた点は不要中の幸いと言えましょう。
損失確定はもちろん痛いのですが、当方がそれ以上に気にしているのは配当の減少。
減配前と減配後で単純計算すると(もちろん為替により変動しますが)、年間ベースで約11万円配当が目減りすることになります。
これは配当全体の3%弱に相当する金額。
それもあって今回売却を決意したわけですが、もしスリーエムに多額の投資を行っていたら、と考えると背筋に冷たいものが走ります。
以前からちょくちょく書いていますが、投資家にはそれぞれのステージがある。
すでに60歳を超えている当方の場合、株式投資の目的は資産を増やすことではなく、現在の資産と配当収入300万円を維持すること。
ただそうは言ってもそこは投資家。
ついつい「配当を増やせれば、、、」
と考えてしまう。
この銘柄をを購入したのは2022年11月。
すでに目標である年間配当収入300万円を達成した後の投資。
しかしついつい4%を超える高配当に目が眩んでしまった。
60年を超える連続増配を誇るこの銘柄が減配する可能性は限りなく低いはず。
とたかをくくってしまった。
ロイヤルダッチシェルであれだけ痛い目を見ているにもかかわらず、、、
進歩がないと言ってしまえばそれまでですが、投資は常に欲望との闘い。
今回投資額が少なかったのは不幸中の幸い。
と考えなければならない。
一つのカゴに多くの卵を盛ってはいけない。
あらためてこの言葉の重要性を噛みしめているところです。
(連続配当年数を妄信した投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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分散投資大事ですね。
私もロイヤル・ダッチ・シェルで痛い目にあったもので学習しましておかげさまでこの手の高配当は遠くからそぉ〜と眺めるだけにしております。
3Mは鉄壁のように思える長年に渡る連続増配の歴史を誇る配当貴族であるにも関わらず、もの凄い高配当。
危険な香りと甘い誘惑が満載の銘柄でしたね。
ウィニングチケットさん
こんばんは。
ホント大事です。
ウィニングチケットさんと違い当方は単細胞ですので、何度も同じ罠にはまっております、、(苦笑)
ただそれでも、というかたとえ歩みはカメであっても資産は投下資金の3倍以上に増え、配当収入も目標を達成できている。
そう考えると株式というのは時々やけどはするものの、本当にありがたい商品だとつくづく思います。