たばこ大手のアルトリア(MO)が現地時間の7月28日に第2四半期決算を発表しました。
第1四半期決算ではロックダウン前のある意味駆け込み需要的な側面があり増収増益を達成したわけですが、全期間で新型コロナウィルスの影響を受けた今回は?ということで早速確認。
概要は以下のとおり。
売上高は前年同期比で3.8%の減収。
これを以下製品別で見ると、主力の紙巻きたばこが数量ベースで前年同期比8.8%の減少、金額ベースでも値上げで補えず4.3%の減収となりました。一方無煙たばこは数量ベースで2.8%の増加、さらに値上げ効果もあり金額ベースでは9.6%増と好調でした。
また利益の方も会計基準ベースでの1株利益は1.04ドルと前年同期比で2.8%の減益でしたが、クロノス関連や減損等の特殊要因を除いた調整後の利益では前年同期の1.08ドルに対して1.09ドルと増益を確保しています。
そして心配された新型コロナウィルス流行の影響については、直接的な影響は税前利益ベースで5千万ドルということで軽微。
尚、前回撤回した2020年の通期予想を今回公表、調整後1株利益で4.21ドルから 4.38ドルと前期実績の4.21ドルに対して 0%から+4%のレンジとなっています。
ということで当方もちろんホールド即決。
その理由は上記のとおり撤回した通期予想を再公表したこと、そして売上こそアナリスト予想を下回りましたが、1株利益では1.06ドルの予想をしっかりと上回ったこと(ちなみにアナリストの通期予想は4.30ドル)。
そして何より将来への期待。
すでにお知らせしたとおり、米食品医薬品局(FDA)は現地時間7月7日、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の加熱式たばこアイコス(IQOS)を”改良されたリスクタバコ製品(MRTP)”として販売することを承認しました。
それに関して今回の決算資料に以下の記載があります。
・加熱式たばこは8月末までにアトランタ、リッチモンド、シャーロットの市場全体で700以上の小売店で販売されると予想しています。
・今後18か月で加熱式たばこIQOSを4つの追加市場に拡大し、小売業者と提携してIQOSデバイスをより広く利用できるようにし、7つの主要市場での販売を拡大する予定です。
そう、じり貧の紙巻きたばこに代わりうる新たな製品への期待。
その動向を今後も希望を持ってモニターしていくつもりです。
(健康被害をもたらす製品を販売する銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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