たばこ大手のアルトリア(MO)が現地時間の10月30日に第3四半期決算を発表しました。
アルトリアと言えば、9月9日に開催された投資家説明会で出資先の電子たばこジュール・ラブズの減損を検討していることが報じられたわけですが、果たしてのその程度(金額)は?
ということで早速確認。
概要は以下のとおり。
まず売上ですがなんと前年同期比で3.9%の増収を達成。
これを以下製品別で見ると、主力の紙巻きたばこが数量ベースで前年同期比0.2%の微減に踏みとどまり、値上げ効果によって金額ベースでは4.4%の増収となっているのが見て取れます。
そして無煙たばこは数量ベースで1.1%の減少も、金額ベースでは3.2%増とこちらも増収。
注目の利益は会計基準ベースでの1株利益はマイナス0.51ドルの赤字転落。
もちろんその一番の理由がジュールの再々々、つまり3回目の減損。
その金額は26億ドル。
ただこの減損をはじめとする特殊要因を除いた調整後1株利益は1.19ドルと前年同期と同額となっています。
尚、新型コロナウィルス流行の影響については、1株利益に対しマイナス0.02ドルということで軽微でした。
ちなみに売上、利益ともに市場予想(S&P Capital IQコンセンサス)を上回っています。
さらに前回公表した2020年の通期予想の調整後1株利益で4.21ドルから 4.38ドル(前期実績の4.21ドルに対して 0%から+4%のレンジ)を今回変更。
4.30ドルから4.38ドル(前期実績に対して+2%から+4%のレンジ)に底上げ(下限値をアップ)しています。
そしてこれまでと変わらず、配当政策である調整後1株利益の80%の配当性向が今回もしっかりと明示しています。
ということで、当方迷いなくこの銘柄の保有を継続いたします。
発表当日も2%下落と現在株価はさえませんが、インカムゲイン投資家としてあくまで業績と配当に集中して今後もモニターを続けて行きます。
(健康被害をもたらす製品を販売する銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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