決算発表

アルトリアの2021年第1四半期決算 売上×、利益〇、予想△ でもホールド

たばこ大手のアルトリア(MO)が現地時間の4月29日に第1四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

まず売上ですが、前年同期比で5.1%の減収。

これを以下製品別で見ると、主力の紙巻きたばこが数量ベースで前年同期比12%と二ケタの減少、値上げによっても減少を補えず金額ベースで6.4%の減収となっている状況が見て取れます。

一方無煙(Oral)たばこの方は数量、金額ベースともに伸び金額ベースで4.2%の増収を達成しています。

また当期利益は会計基準ベースでは債務の早期返済に伴う損失、電子たばこJUUL株式の公正価値の減少及び買収関連費用の増加により7.2%の減益。

そして特殊要因を除いたNON-GAAPベースでも支払利息のタイミングとより高い所得税率によって1.8%の減益に終わっています。

尚、アナリスト予想に対しては、以下のとおり売上こそ予想を下回ったものの利益では予想を上回る結果となっています。

以上、まだら模様的決算と言えるでしょう。

たばこに関する気になるニュースと言えば、米食品医薬品局(FDA)が、メンソールなど風味付きたばこを禁止する方針を発表したこと。

バイデン政権が近く方針を表明するとのことですが、実現までには時間がかかるとは言え、アルトリアを始めとするたばこ銘柄にとっては明らかな逆風。

となれば気になる通期予想ですが、現時点では調整後1株利益4.49ドルから4.62ドル(前期比では+3%~+6%)と前回予想を維持。

FactSetのコンセンサスの4.58ドルは予想レンジ内となっています。

そしてこれまでと変わらず、配当政策である調整後1株利益の80%の配当性向を今回もしっかりと明示しています。

更にうれしいのが、今回2022年6月までの予定で20億ドルの自社株買い戻しプログラムの下で、約17億ドルの自己株買いを実施する予定があること。

ということで、インカムゲイン投資家としてこの銘柄の保有を継続いたします。

(健康被害から決して逃れられない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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